美香の『インドの取扱説明書』 2 トイレ事情

インドでトイレに入ると、いきなりカルチャーショックに襲われるでしょう。便器は日本でいう洋式、和式があり公共施設であれば、比較的清潔に保たれている印象を受けますが……なんと、そこに本来ならあるべきものがない!

それは、

トイレットペーパー

日本でも備え付けがない施設もありますが、インドではむしろ無い方が当たり前。

かわりに備えてあるのが、小さなシャワー口が付いたホースか、水桶と小さなバケツ。それで汚れたところを洗い流すのです。

インド人は食事の時は右手、トイレでは左手と使い分けています。

これは同じ慣習を持つネパール人から聞いた話ですが、

彼らからすると、日本人は紙を使いすぎていると映るそうです。

日本人が一日一枚ずつ紙を節約すれば、学校が一校建てられる。

それはトイレットペーパーに限ったことではありません。

例えば包装紙。日本ではこれでもかというほど包みの上にさらに包む。

日本で生まれ育った人間にとっては、普通の光景なのですが、外の人から見ると実に無駄が多いと感じるようです。

とは言え、急にトイレットペーパーを使わない生活に替えるのは難しい。ですが、インドを訪れた機会に少しだけ、紙の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。


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