年末年始 - Day by Day

たった1日変わるだけで、これほどに手間がかかるものなのか。

別に年が変わるのが悪いとか、日が沈んで昇るのが悪いとか、時間が刻まれ続けるのが悪いとか、そういうことを言うつもりはない。

ましてや、太陽暦だの太陰暦だの、暦に喧嘩を売るつもりも全くない。

たった1日変わるだけで、餅とか、カレンダーとか、テレビとか、食事とか、税金とか、色々下ごしらえの必要なものが多すぎやしないか。

たった1日変わるだけで、とてもめんどくさい。

日出る国らしく、新しい年の日の出を見ようとか、とてもおめでたいこととは思うが、そこにビジネスを絡めようとする考えもまたおめでたい。

年末年始だろうが、引きこもりらしく、ずっと家にいて、ずっとぐうたら寝ていたい。年末年始じゃなくても。

それでも、1日変わるだけで、私に休みという概念が生まれた。とても嬉しい。年末年始というのはたった1日変わるだけでくっついてくるものが多い。

休みに、お年玉に、おせちとか。もらって食べるだけならいいんだけど。

いや待て、私の休みはどこから来ているのか。

私の生活をよく考えると、日々スケジュールがギッチリなのに、なぜこの時期に休みがあるのか、それは、クライアント側がクリスマスやら年末年始やらで、営業日が終わりかけているからである。

それでも、今年は駆け込みの案件がないから特に落ち着いた年末年始になりそうである。年始、第一営業日と思われし締めはあるけれど。

ただ、最近の皆々様方はよくお分かりになられていて、最終営業日に間に合わせたところで決定は年明けになるから、駆け込みを避けてくれるという点である。うれしい。

優しさが溢れていて不思議に思うが、みんな人間だから、年末年始というめでたいことに浮かれてスケジュールもおめでたくなっているのかもしれない。これは聞き流しておいてほしかった。

まあまあ、おかげさまで、年始の締めは年末に消化するというお決まりのムーブがある関係で、休みが休みじゃなくなる日もあるが、そこのあたりが割愛させてもらおう。私もそろそろ文章力がおめでたくなってきた。

いやいや、待ってくれ、chips 1月号の締めを年明けにしたのはわざとではないんだ。たまたまカレンダーで目に入ったのが1月6日だっただけなんだ。許してください。

ちなみに去年は、おそらく授業課題と、大学広報と、魔のイベントと呼んでいる大学の某冬の祭典と、地獄のようにシフトを入れていたバイトに苦しめられていたはずである。ここも地味に聞き流しておいてほしいポイントである。

そのせいで、年末年始に我が相棒というか相板であるMacBook ProとiPadを開かなかった日は1日たりともない。なんならファイルの更新履歴を見たら1月1日とか1月2日のデータが多いのではないかと思う。

よくそれで風邪とか引かなかったな、去年の自分。えらいぞ、えらすぎる。本当に最近は体調を崩しすぎているから余計に身にしみる。過去の自分が。

ここ数年全く風邪など引かなかったのに、立て続けに体調を崩してしまっていて、平日の予定が潰れるのはまだしも、ことごとく私の休みを体調に潰されているし、どうにかして来年は健康に気遣って暮らしたいなと思っている。

そのおかげで、先日久しく行ってなかった病院というところに行ったわけだが、何年ぶりに診察券を手に取ったか、過去の記憶が遥か遠く彼方にある。

病院というところはとても暇なものだ。スタバのようにMacを開いて作業なんかできないし、iPhoneで音楽聴いてもいられない。ぼーっとしているだけの時間が無限にすぎてゆく。

そういう時間が病院に取られるのが嫌だと思っていた。だが、そうでもないなと思った。暇な時間をつくってくれることで、体調を治してくれているのではないかと。そうだとしたら、相当有能だぞ、と思った。

でも実際はそうでもなく、その時間があれば、急いで作業するために寝る時間を削ったり、寒い中移動して作業したりする必要がないわけだ。その病院の暇な時間を作業に回していればもっと早く安静にできはずなんじゃないかと思う。

まあそうやって考えてしまっているのが、体調崩す原因じゃないかとも思うけど。

来年こそは、健康を最後まで維持していきたいなと思うわけである。自分の潜在的な体力だけでは健康を貫くことが難しい歳になってしまったのかとも思うわけであるが、そこは外部の力に頼っていきたい、積極的に。

でも、そもそも、たった1日変わるだけなのに、来年こそ、とか軽率に目標を宣言しちゃうとか、とってもおめでたい考えしてるもんだな。

たった1日変わるだけで、とてもめんどくさい。

こうやって1つ文章を書けるくらい色々めんどくさい。



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お知らせ


このnoteの記事は、札幌市立大学グラフィックデザイン部「chips」の月刊ZINE「chips」1月号に掲載させていただいております。是非ご覧ください。


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