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ライターが時給ではなく成果報酬で仕事するべき理由

私がライターとして仕事を始めたのは、約12年前のこと。当時はインターネットなんて今ほど普及しておらず、ライターの仕事は紙媒体が大半でした。そのため、基本的にはページ単位で報酬を受け取ることが多く、アルバイトやパートに見られる”時給案件”に違和感を覚えます。同時に、ライターとしての経験を踏まえて考えてみると、「なぜライターが時給で働かなければいけないのか」と不思議にすら感じてなりません。もっと言ってしまえば、個人的にライターとして活躍していきたいのであれば、時給ではなく成果報酬を貫くべきだと思うのです。

なぜ企業は時給型を取っているのか

時給案件は、企業常駐型の仕事に多く見られます。雇用形態こそ委託ではあるものの、いわゆるアルバイトやパートと同じ感覚なのでしょう。特にこれまで時給雇用してきた経験のある企業であれば、新しい給与形態を導入するのは面倒に感じるもの。ですから委託とはいえ、アルバイトやパートと同じように時給計算した方が楽なのです。

しかし最近、在宅勤務でも時給型での採用が見られるようになりました。企業からの直契約では少ないですが、クラウドソーシングを介した案件ではむしろ増加傾向にあるようです。特にクラウドソーシング内の担当者(運営側が仲介に入って企業とフリーランスワーカーとを結ぶサービスがあります)から届くスカウトメールで多く、私のもとにも最近頻繁に時給案件の打診が届くようになりました。何度か「時給ではなく固定報酬で調整できないか」と返信したことがありますが、答えはNGもしくは返答なしという状況です。では、いったいなぜここでも時給型が取り入れられているのでしょうか。

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