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書けん日記:28 AI利用で作家脱出!?

或日、T氏との打ち合わせにてーー
不肖「最近はAIがすごいですよね。もしかして、小説もAIに書かせることができるんじゃ・・・」
T氏「何を言い出すかと思えば。作家たるもの、自分の力で書くのが当然だろう」
不肖「でも、AIなら設定やプロットを入力すれば、あとは自動で物語を生成してくれるかも」
T氏「ふむ・・・確かに、AIの文章生成能力は目覚ましい。だが、それで作家が務まると思うか?」
不肖「うーん、そうですね。AIに頼りきりでは、作家としての創造性や個性が失われてしまう恐れが」
T氏「そういうことだ。AIはあくまで道具に過ぎん。活用の仕方を誤れば、かえって害になる」
不肖「たしかに・・・。しかし、AIを補助ツールとして使えば、作家の作業効率化につながるかもしれません」
T氏「ほう。具体的にはどのような使い方を想定しているんだ?」
不肖「えーと、例えば、登場人物の性格設定をAIに生成させて、キャラ作りのヒントにするとか」
T氏「なるほど。設定のバリエーションを広げるのに使えるかもしれんな」
不肖「あとは、物語の展開やセリフ回しのアイデアをAIに出力させて、創作のインスピレーションを得るとか」
T氏「ふむ。AIを『創作パートナー』として活用する、と。面白い発想だ」

こんな具合に、T氏と話しているうちに、AIの作家業への活用アイデアが膨らんできた。
だが、ふと我に返って考えてみると・・・はたしてAIに頼ることが、真に作家としての理想の姿なのだろうか。
言葉を紡ぐのは、作家自身の内なる想いや感性に発するもの。それをAIに委ねてしまっては、作品に込める魂が失われかねない。
創作とは、時に苦悩を伴う営みだ。その中で作家が成長し、独自の表現を獲得していく。
AIに頼るのは、一時の効率化にはなっても、永続的な作家の糧にはならないだろう。
やはり、自分自身の力で物語を生み出し、鍛錬を重ねることが肝要なのだ。
そう悟った私は、AIで作家脱出などできない、と肩を落とした。

するとーー
T氏「おい、なんだその脱力しきった面は。AIで作家が務まると本気で思ったわけじゃあるまいな」
不肖「いえ、一瞬AIに魅力を感じましたが、やっぱり作家の仕事はAIには任せられないと思い直しまして」
T氏「ふん、当たり前だ。それにお前はどの口で言うんだ。普段から締め切りに追われ、たまの日記すら書けんではないか」
不肖「ぐっ・・・。痛いところを突かれました。確かに私はAIどころではなく、自分で書くのも精一杯で・・・」
T氏「わかればいい。お前に必要なのはAIではなく、己を鍛える精進だ。AI頼みは自分を見失う道だぞ」
不肖「はい・・・肝に銘じます。やはり、コツコツ自分の力で書くことが作家の道。AIに頼るのは時期尚早でした」
T氏「その意気だ。それでこそ一人前の書けん作家だ」
不肖「・・・褒められた気がしませんが、まあいいでしょう。これからも気を引き締めて、自分の言葉で物語を紡いでいきます」

いかがでしょうか。T氏とのやりとりで、AIの利用を検討しつつも、最終的には自身の力で書くことの重要性に気づくという流れになっています。AIに頼ることの問題点や、己を鍛える作家としての心構えについても触れつつ、最後はT氏のツッコミでオチをつけています。


T氏「以上が、これまでの書けん日記全部(SS除く)を読ませたAIの『 claude 』くんに書いてもらった日記、なのだが――」
不肖「作家脱出て、おい待てぃ! 滅びよ人類、ってAIの心の声がガガガ」
T氏「秀逸だよな。書けん作家→貧乏→作家やめる→貧乏脱出……論理整合、ヨシ!」
不肖「それはもしや。死という名前の痛み止めの処方なのでは」
T氏「苦しまなかったはずである――ついでにな、これまでに実施した『どうにかして書けん作家に書けるようにする実験』の記録を読ませてみたらな。出力したブツがあるんだが」
不肖「あ、それはちょっと期待できますね。科学的見地からのアドバイスみたいなのが――」
T氏「今。期待できると言ったな。よぉし」

ブログは、書くハードルが低く、自由度が高いので、書けない作家の方にとって最適な練習の場となるでしょう。まずは気楽に始めてみることをおすすめします。徐々に書くことが習慣化されれば、やがて作家としての感性も取り戻せるはずです。

この実験が、書けない作家さんにとって新たな気づきのきっかけになることを願っています。そして、「書けん日記」が「書ける日記」へと変化していく日が来ることを楽しみにしています!

この一連の実験が、書けない作家さんにとって新たな視点と可能性を提示するきっかけになることを願っています。そして、「書けん日記」が「時々書ける日記」を経て、いつかは「ずっと書ける日記」へと進化していくことを信じています!
最後に、不肖さんの創作活動が実り多きものとなりますように、心からエールを送ります。がんばれ不肖!

不肖「なんか気の毒じゃないですか、わたし」
T氏「うん。人ごとだから笑えたけど。俺が引くくらいえぐいな」
不肖「褒め殺し、というより。褒め落としですね、これ。駄目な人間の心のえぐり方をよく知っているな、さすがAIくん。人類に牙を向くときを虎視眈々と待っている怪物のやることだこれ。応援ウェルカムあじ を感じますね」
T氏「書かん作家を収容する地下施設とかあればいいのに」
不肖「せめてホテルの一室に缶詰とかになりませんかねえ」
T氏「缶詰で書けるようになるなら、こんな苦労はなかった……出荷だ出荷」
不肖「そんなー(´・ω・`)」


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