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2023/8/7 の日記

 オリーブオイルは、たとえばズッキーニを焼いたりするときにフライパンに垂らしておくととってもおいしそうじゃない? そこに刻んだにんにくを少し入れると、最強レシピの完成だ。
 そのはずだったんだけど、普段料理をしないから、適切なオリーブオイルの量が分からない。多ければ多いほどいいと思っていて、ズッキーニと油がよくからんでおいしいはずだと思っていた。
 でも油に味なんてないし、にんにくの風味がするだけで、ズッキーニ焼きではなくてズッキーニの素揚げが完成。それをメインに白飯を食う。思わず顔をしかめたくなるくらい重たい油の味がする。
 オリーブオイルって、そそげばそそぐだけおいしくなる魔法の調味料だって思ってた。
 今もまだ気分が悪い。一生懸命作ったものが(しかも絶対おいしいだろうと自信をもって臨んだものが)おいしくなかった、うまくいかなかったときに、そのダメージは絶大だ。気力が蒸発していく。
 
 小説みたいなものをオリーブオイルとにんにくにまみれた口のまま書き始めた。いつだって書き出しは順調なのに、展開を進めようとすると筆がとまってしまう。思うままに書こうと努めるが、どこかで仕掛けなければならない、と思う。不思議な要素を取り入れたり、秘密の組織を生んだり。その力みが、きっとよくない_____あ、大声で語りたいことがうかんできた、


突然脱線しますが、日曜劇場VIVANTは観ましたか? 衝撃の展開でしたね。乃木の二重人格がこの方向性で生かされるとは思っていませんでした。いえ、正直なにも考察とかせずに迫りくる危機をはらはらどきどき、毎週楽しく見守っていたのですが、二重人格の主人公がただ二重人格なだけ、なわけないですよね。盛大に後出しをかまします。私の心の芯を必ず震わせる展開があって、組織の一体感が見られる場面です。やるぞ! おう!といえば少し軽薄に感じますが、一つの達成目標/任務に向かって全員が熱意をもってとりくんでいる姿が好きなんです。グルーブ感がたまらない。今回でいえば太田さんを助けるために公安警察が動きましたが、太田さんの生存が確認されたときの全員ガッツポーズとか、阿部寛の「一班は○○で待機、追って連絡する」とかです。胸が高鳴りました。今ではVIVANTは私の生きがいになっています。日曜日が楽しみでしかたない! あと、なんうま(何曜日にうまれたの?)も観ました。飯豊まりえが可愛すぎましたね。なんうまも語りたい気がしてきました。脱線がすぎるので、今期ドラマについては後日まとめて語ります


____秘密の組織は描くのが難しい。組織があるということは階級や規範があり、行動も秩序だっている。プロットなしで書き始めると、組織の思想の辻褄合わせが大変になってくる。もはや辻褄を合わせるだめだけに文字数を費やすことになってしまって、展開が進まないなんてことになる。
 話に動きをもたらそうとして、毎回手に負えないほど飛躍して、自分が本当に書きたかったものがわからなくなる。
 私が書くもので最もこもっているのは冒頭だけだ。あとはただ辻褄を合わせているだけ。
 このあとどうしよう、とずっと悩んでいる。
 路上に倒れている男を書きたいとふと思い立って書き始めたのに、先行きがまったく見えない。
 私が書きたかったのは路上に倒れる男なだけで、世界を展開したかったわけじゃない。でも物語を生み出さないと、描写したとしても意味がない。文体的には暗く、殺伐とした感じだから、方向性は決まっているけれど、殺伐ってまた詳細を決めないと破綻しそうで怖い。
 ともかくここ数日はカビゴンを育てながら路上で倒れる男の夢を見ようと思う。

___明日飛鳥の今期ドラマ語りは近日公開予定なので乞うご期待


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