見出し画像

サッカーのルールは歴史ごとに大きく変化![明日話したくなるサッカーの豆知識]



国民的なスポーツ、サッカーのルールは経験者でなくとも大体は把握できていることでしょう。

しかし、いまや当たり前となっているサッカーのルールが、歴史とともに大きく変化していることを知らない人は多いはず。

この記事では「そもそも、サッカーはいつどこの国からはじまったの?」「サッカーがはじまった当時のルールはどんなものだったの?」と疑問に思った人や興味を持った人に向け、歴史やルール変更に至った背景について解説していきます。

サッカーの知識を深めていきたい人、チームメイトとの話題のネタにしたいという人はぜひご覧ください。

サッカーの歴史:はじまりはイングランドから


世界中に愛され、日本でも熱狂的な人気を誇るスポーツ、サッカー。

そもそものはじまりは中世のイギリスで「フットボール祭」としてボールを蹴り合う催事が行われていたことが起源であると言われています。

もちろん、細かいルールはなく、単純に1つのボールを奪い合い相手のゴールを目指すというシンプルなものです。

さらに、当時はボールを手で扱っても良いとされていました。

その後、イギリスにてFA(Football Association=フットボール協会)が設立され、手でボールを扱うものはラグビーへ、足で扱うものはサッカーへと枝分かれすることに。

それでも現在のルールとは異なりますが、以上のような流れがサッカーの起源と言われています。

サッカーのルール変更の歴史

現在の競技としてサッカーが成立したのは1863年のこと。

現在の形式に至るまで、歴史とともにさまざまなルール変更が行われてきました。

ここからは、主にどのようなルールが存在したのか見ていきましょう。

オフサイドのルール変更

オフサイドとは、オフサイドポジションにいる選手がプレーに関与したり、オフサイドエリアにいる味方選手にパスを出すと販促となるルール。

ざっくりと説明すると、対戦相手のゴール前での待ち伏せを禁止することです。

現在のオフサイドは少し分かりにくいイメージがありますが、FAがサッカー開始当初に定めたオフサイドのルールは「ボールよりも前にいる選手にパスを出してはいけない」というシンプルなものでした。

その後、1866年には「パスをもらう味方よりゴールライン側に3人いればパスをしてもいい」というルールに変更され、1925年に「パスの瞬間に相手ディフェンダーよりもゴールライン側にいたらオフサイド」という現在のルールに変更されました。

ちなみに、2022年7月1日よりオフサイドのルールが改正される予定です。

これまでは身体の一部がオフサイドラインを越えていたら反則でした。

しかし、新ルールでは身体の一部がオフサイドラインに残っていれば反則になりません。

一歩の踏み込みが試合の展開を大きく左右するサッカーで、今回のルール変更はとても大きな影響があることが予想されています。

イエローカード・レッドカードの導入

イエローカードやレッドカードはサッカーに関係ない場面でも警告として例えられるほど有名なルールですね。

反則の重さを示す分かりやすいものなので、サッカー開始当初からありそうなイメージですが、意外にも歴史は浅いです。

FAによりサッカーのルールが策定されたのは1863年。

しかし、イエローカードやレッドカードがはじめて国際試合に登場したのは100年以上経ての1970年です。

サッカーが開始してから100年間以上イエロー・レッドカードはありませんでした。

では、カードが無い時代に反則へどのように対処していたのかというと、全て口頭で警告や退場、PKなどを伝えていたのです。

しかし、サッカーの人気が増すにつれ、世界的な大会が増えてきたことから言葉の壁があり口頭では限界がきました。

そこで、言葉の壁を越えて分かりやすい反則を伝える形として、イエローカード・レッドカードが登場することになりました。

フォーメーションの変化

試合結果を大きく左右するフォーメーションの形は、現在では「4-4-2」や「3-5-2」といった形が主流ですね。

しかし、サッカー開始当時は「0-0-10」のような驚きの形のフォーメーションがありました。

このような極端なフォーメーションの理由は、前述したオフサイドの「前方にいる味方にパスを出してはいけない」というルールがあったから。

パスは後方にしか出せないためドリブル中心の試合となり、前線に味方が集まることが主流でした。

その後、オフサイドのルール変更や時代の流れに合わせてさまざまな戦略が生まれていき、現在のような形へと変わっていったのです。

選手交代の人数

試合中に選手の交代ができる人数も時代に合わせて大きく変化しています。

現在、試合中に交代できる人数は3人までとなっていますが、こちらのルールに変更されたのは1995年で、実はとても最近のことです。

1953年〜1968年の間、選手交代できる人数は2人までとされ、しかも負傷した場合に限るという厳しいルールでした。

1968年からは負傷に関係なく交代できることになり、1995年に現在の3人まで変更可能というルールに変わっています。

さらに、2018年には試合が延長になった際には4人まで変更可能なルールとなりました。

時代とともに、より多くの選手が活躍できるようなルールに変更されています。

最新のサッカールール

当たり前に感じるサッカーのルールですが、時代に合わせてさまざまなルール変更が行われています。

現在では、ジャッジの誤審を防ぎ円滑に試合を進めるために最新の技術を駆使した判定方法もルールに追加されています。

代表的なものとしてゴールラインテクノロジー(通称GLT)と呼ばれる技術が挙げられます。

GLTはその名の通り、7台のハイスピードカメラがゴールラインを越えたのかを瞬時に判定し、ジャッジに知らせるという技術です。

また、ビデオアシスタントレフェリー(通称VAR)と呼ばれる技術も国際大会で導入が進んでいます。

VARはゴールやファールなど、試合に大きな影響を与える瞬間をVTRで振り返り、誤審を防ぐことを目的としています。

今後も、時代の変化とともに最新の技術を取り入れたものにルール変更されていく可能性があるでしょう。

しかし、背景にあるのは試合を円滑に進め、見ている側も飽きずに楽しめることを目的としているのは同じです。

これからルールが変更されていっても、プレーする側も観戦する側も熱狂できるスポーツということから変わることはないでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?