見出し画像

祖父の頭をフォークで刺そうとした、8歳の私の話。

このニュースを読んで、以前から書こうと思っていたけどずっとためらって下書きに入れていた話を書いてみようと思いました。


人によっては気分が悪い話だと思うので、読みたい方だけ読んでもらえればと思います。

祖父、77歳。

祖父は、私が物心ついた時には「ボケているおじいちゃん」でした。
詩吟で鍛えた強靭なのどから、張りのある大きな声を出す人でした。

どんなお菓子を出しても「こりゃいいぞ!一級品だ!」と手を叩いて喜び、
食べた後の空き袋は「もったいないから」と丁寧に伸ばしてとっておく、
青春時代を戦時中に過ごした人でした。

そんな祖父が77歳、私が8歳の時のこと。

ここから先は

2,469字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

頂いたサポートですてきな映画、すてきな本に出会いたいと思います。 あなたのおすすめ、ぜひ教えてください!