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2年目秋学期の振り返り

卒業までラスト半年のうちの半分が終わろうとしている。
一期生の初代卒制組なので、前年度の参考例もないまま卒業制作に突入。とにかく「大変だった…」に尽きる。
私の今学期の履修は、卒業制作とポートフォリオと地域芸術実践の3科目だった。

◉最後の選択科目「TX地域芸術実践2」
TX地域芸術実践2は、各地で開催される芸術関連のイベントに参加し、レポートを書くというもの。現地参加だけでなく遠隔参加も可能。
私は東京エリアの「吉原ゆかりの落語」に現地参加した。イベントは9月下旬開催だったが、レポートの提出は10月末締切。11月中旬に成績が返却され無事単位取得した。

これでコース専門科目以外の科目は全て終了。本当は、今学期は他に芸術理論2つ(西洋、アジア)も履修するつもりだったのだが、卒制が始まると全く余裕がなくなってしまい諦めた。でも、テキストは2科目とも完読した!
公開済の芸術史の成績(「2年目夏学期の振り返り」参照)を除く、選択科目の成績は下記のとおり。

<総合教育科目>
S基礎デッサン2      2年春   S93
TR身体      1年秋 A86(課題S90:試験A82)
TX地域環境学演習 1年冬 A80

<学部共通専門教育科目>
TW造形基礎演習1   1年秋 B78
TW造形基礎演習2   1年冬 A85
TRデザイン論2       1年秋 A84(課題A83:試験A85)
TX地域芸術実践2    2年秋 A84

各科目の内容や感想は学期ごとの過去記事をご覧ください。
過去の記事でも書いたが、イラスト実技以外の科目も学べるのが大学の良いところなので、できるだけ選択科目も取るつもりで頑張ってきた。芸術史も合わせると最短卒業コースの2年間にしてはかなりの数の科目を履修できたと思う。よくやったと自分を褒めたい。

◉卒業課題
卒業課題は、卒業制作とポートフォリオ制作の2本立て。
10月に卒制1の一次提出と最終提出、フォリオの一次提出、
11月に卒制2の一次提出、12月に卒制2の最終提出があった。
両方とも、最終評価と単位認定は冬学期になる。

<ポートフォリオ>
10月の一次提出では、全体のページ構成と基本レイアウト、表紙案、テーマや重要となる作品についての説明などをまとめる。
自分はイラストもマンガも描く。イラストやキャラデザもストーリーや設定を考えた上での創作なので、テーマは「ストーリー」にした。イラストレーションコースの課題なので、イラスト作品を中心にカテゴリーを分けて全体のページ構成を考えた。イラスト、スタンプ制作などのキャラデザ、マンガ(縦も横もPRも)の3本柱を重要な作品として設定したが、やりたいことがバラバラで就職先のターゲットも絞れていないということで評価はBだった。

フォリオは用途を設定するのだが、私は「フリーランスとしての作品紹介用」としたが、就職用ならもっとターゲットを絞ってそこへ向けた構成にした方がよいとのこと。

自分としてはこの課題では基本のフォリオを作って、就活に使用する場合、相手先に合わせてカテゴリーの割合や掲載作品を組み替えて使おうと考えていた。でも課題としては、自分の得意や個性を全面に出すとともに、目指す業界を設定して、それにフォーカスさせることが求められていたようだ。

この評価を受けて悩んでしまった。正直、自分の売りがわからないからだ。

やりたいこと、やりたくないことはわかる。ただ、やりたいこと、好きなことは結構幅広い。「こういうことしかやりたくない!」「自分はこの表現で押していきたい」というのがない。人に指摘されないと自分の良さがわからないのだが、そういう経験に欠けている。また、自分ではいろいろやっていることが自分の強みだと思っていたけれど、それは何をやりたいのか伝わらないというデメリットだということを突きつけられた。

そのことで今も悩み続けているが、課題フォリオの完成時期までに答えが出る問題ではないとも思っている。今の時代の考え方の1つに「何が当たるかわからないから全部やる」というのがあるが、自分もそう思う。続けているうちに、どれが仕事になるのかが見えてくるんだろうと思っている。とはいえ最終提出では、バラバラ感を緩和した構成に修正する。

もう一つ再考を指摘されたのが表紙案。

Blenderで作ったネオンと掲載作品の一部を切り取ってサムネで見せるデザイン

Blenderを使っていることも見せられるし、サムネで多彩な作品?を見せられるし、代表作がない自分にはぴったりだと思っていたのだが、やはり表紙にはイラストをしっかりと大きく使った方がいいようだ。最終提出版ではもっとイラストを見せる表紙に変更する予定。

<卒業制作>
卒1ではテーマ、用途、コンセプトとラフを、卒2では作品の途中経過(一次提出)と完成品を提出する。卒1と卒2の一次提出の後に意見交換期間があり、フィードバックを受けた上で最終提出作品を制作する。意見交換でもらえるコメント数や文章量は人によってかなり差が出る。

自分は卒制期間に入るまで、卒制で何を作るか意識していなかった。だから短期間で0から捻り出すのはとにかく大変だった。卒制はWEB卒展(任意参加)とも関連しており、卒展では本名が公開される。卒展に参加するとして、絵柄などから活動名と本名を紐付けたくないのなら、普段とは違う表現の作品に取り組んでみては?という提案をもらっていた。そんなこともあって、普段の作風とは違う、卒制だからこそやってみた、という創作にチャレンジしてみた。しかし、本人がそう思っているだけで、わかる人には私だとわかってしまうかもしれない。

卒1卒2、それぞれの最終提出のあとに、講師の先生からのフィードバックをもらう。評価はなく講評のみ。1も2も厳しいお言葉はなく、良いところをほめつつ励ますような内容だった。

秋学期の卒業課題はここまで。年明けはついに最終戦、卒3のプレゼン課題とポートフォリオの最終提出だ。悔いのないようやり切りたい。


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