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ポツリと光る

月から見た地球は蒼く輝いて見えるけど地球視点だと自らが輝いているかは分からない。

白く輝く月や太陽、小さく見える星ですらピカピカと瞬いているから自分ももっとピカピカしようと思ってしまう。すでに輝いているというのに。

星なんて岩やガスでできたしょうもない存在。だけどそれと同時に存在するだけでピカピカと光っている。

人も同じだろう。

どんなに世間で偉いと言われてたって、いわゆる”リア充”と言われてる人だって心の平穏が乱されてしまうとつい人を蔑んだり、孤独を抱え込んでたり、満たされない欲望をどこかにぶつけたりしてるんだよね。

僕らはそもそもそんな大した存在じゃないんだけど、でも遠くから見ると光って見える存在なんだ。

例えば自分に生きる価値なんてないと思って命を断つ人が何万人もいるそうだけど、自分の視点からすると光って見えてないだけで同じような悩みを持ってる人にとってはその人たちが光になったりするんだ。

「太陽の方がもっと僕なんかよりも明るい」って、、明るすぎても直視できないからね。人それぞれ違う明るさが必要になるの。部屋の中で花火をつけたら眩しいけど、外だとちょうど良いでしょ?だから一人一人にちゃんと役割があるんだ。

誰もが社会から分断されたり孤立したり自分は人とは違うと思う事はあるかもしれない。普通の人ができたり、経験している事をあなたはしていないかもしれない。

それを恥じることもなければ引け目に感じる事もなくニコッと笑って「そんな自分でも○○ができるなんて幸せだ」と言えたならきっと少しずつ明るく輝き始める。

誰かと比べて自分の幸せを計る時代はもう終わるんだから、自分なりの戦いをするんだよ。ペンギンは鳥だからといって空を飛ぶわけじゃないんだから、男だからとか女だからとか若いからとか歳だからとか、そういったことにこだわらなくて良くなってきたんだ。

世間が言う光り方は参考程度に聞いて、自分なりの光り方を見つければ良いからね。

自分なりの光り方を見つけるには周りの明るいところをもっと楽しんでみよう。

道を歩いていて落ちているウンコやゴミを気にしても楽しくないなら、草花とか景色とかを見れば良いし風や音を楽しめば良いんだ。そこに想像力を使って「みんな犬の散歩をしてるけど僕は魚を空中に浮かばせて散歩したいな」とか考えてみるともっと楽しくなっちゃう。

想像力を使えば出来ることも楽しめることも増えるから。

想像してみればわかるけど普段歩いている道は誰かが整備してくれたんだよね。何億年かかろうと自然現象で道路はできない。トンネルを作った人たちがいるおかげで山を登らなくても済むわけだけど、そのトンネルを作るのに誰かが犠牲になっていたりして命をかけて僕らの世界を便利にしてくれたなんてありがたいんだよね。

ちょっと想像してみると僕らの周りにあるものは全て誰かが時間と労力をかけて作ったり守ってくれたものばかりだ。言い方を変えると美しい景色も便利なサービスも全て僕が楽しむために作られたものだし、とんでもない数の人たちが僕のために社会を回してくれている。

そんな想像をしているとなんだかとても豊かな気持ちになってくるよね。

社会は”僕”とか”俺”とか”私”とか一人一人の人間の集まりだ。その一人一人がみんな「豊かだな」と思えるとなんだか社会全体の気持ちが良くなる気がする。そして「豊かだな」と思うためにはお金も才能も名声も必要なくてただ気づくだけでいいんだ。

そこに気づけば自由になれるし愛も芽生えてくる。

宇宙に浮かぶ星のように僕ら一人一人が違うのは当たり前なんだけど、ある意味僕らにはそんなに差なんてないんだよね。これを書いている僕も読んでいるあなたも愚かで美しい人間の一人だ。何かにとっての悪であり何かにとっての善である。

それが分かった上で「自分には良いことばかり起きる」と思ってればやがて見る世界も見せる世界も良いものになる。雨が降るお陰で作物が育つように、今日悪いと思った事は時間が経てば良いことだったと気づいたりする。

そんな事を考えながら何もなくても感情が乱れても毎晩「今日も良い日だった(はず)」と笑って眠りにつくとするよ。

おやすみ。そしてありがとう。

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