漆黒の祝福2

漆黒の祝福|自然の愛撫


  早朝の遥かに広がる草原を歩くと
  赤、青、金、銀、
  緑、水色、オレンジ、黄色と
  斜めの光線に瞬く朝露は
  どんな宝石もかなわぬ輝き。

  この数年間
  ここで寝転がり
  散歩し
  犬と遊び
  星空を見て
  裸足で歩き
  祈りを捧げ
  精霊と繋がった。

  その一角にある樹木のたまり場。
  そこには最初に友達になった樹があり
  いつしか見上げるような大木になった。

  その大樹の下に佇むと
  朝日を透かした葉っぱの向こうに
  ひとつに誘う青空が広がり
  インスピレーションが降り注ぎ始める。

  聖なる森。

  そこに降り立って来たのが
  あなた。


  無防備に近づく
  漆黒の羽は
  天からの
  祝福

漆黒の祝福

*初めてカラスが降り立った日の日記より

(Photo: ©MikaRin)



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