「頑張る」と「諦めない」の違い|【MikaGoRock美加語録】
諦めそうになった時
NOTEを書き始めてから連続266日!
切りの良い数字ではないけれども、続いているなぁ~と沁みてくる意味のない数字。
一度だけ、もう続けられない~と思ったことがある。
すると友人がアドバイスしてくれた。
とりあえず、「もう何も書くことがありません」の一行を書いてのせて続ければいいじゃない?次の日も書く気にならなかったら、「今日も何も浮かびません」って書けば?
なるほどとおもい、そうこうするうちに、また新しいエネルギーが生まれ、今も書き続けている。
物事を続けると、その過程で様々な事を学べる。それは続けてみないと絶対にわからないことだ。そのなかでも最も大切なことは、意識の容量が大きくなることだと思う。
習慣になることによって、当たり前ではなかったことが当たり前になる。その繰り返しによって、いつのまにかとんでもない所に到達していたりする。
ヨガで学んだ諦めない技術
そういえば、私は一時期ヨガに没頭していたのだけれど、その時に、頑張ることと、諦めないことの違いを知った出来事がある。
ヨガの修行クラスというカリキュラムの中で、「目隠しをして片足でバランスをとり続ける」というタイムトライアルがあった。
最高は右足で2時間。
なぜこんなことが出来たかと言うと、「諦めないという技術」を学んだからだ。
目隠しをして片足で立てば、誰だって当然バランスを崩す。タイムトライアルなので、両足を着いた時点で終わりになる。
通常は、大きくバランスを崩した時点で、「もうだめだ」と心があきらめて、足を着いてしまう。
または、バランスを戻すために、力ずくで反対側に起き上がって、コンコロールを失って倒れてしまう。
私はもともとバランスが良くないので、最初は10秒も持たなかった。
こんなことを長く続けているうちに、あるとき身体の叡智に気が付いた。
それは邪魔をしなければ、身体は勝手にバランスをとるという事だった。
矛盾するかしこい体
バランスが崩れる時、通常は心が先に諦める。ある瞬間に「あっもうダメ」と思考が判断するのだ。
そこで自我が生じて頑張ろうと戦い始める。
すると体中に力が入って、今度は、体がもう無理です!と悲鳴を上げて倒れる。
あの2時間の最長記録が出た日、私は生理中だった。
生理中は血液を排出するために、身体全体が緩んでいる。それゆえ体が重たく感じる。同時に心もゆるんでいるので、頑張ろうという気がおきにくい。
タイムトライアルでバランスが崩れた時、私は心も思考も意識も体も全てが頑張らない状態だった。
無抵抗で、我もない、あるがままの状態ともいえた。
そして大自然の法則に逆らえない体。
すると不思議なことが起きた。
最初から緩んでいる体が、勝手に反対側に引き戻した。そしてまた勝手に反対側に引き戻された。そしてまた反対側に引き戻されるのだ。
倒れそうなものだが、顔が床すれすれになっても、なんだか倒れない。傍から見ると、きっと、超アクロバティックだったと思う。
そしていつしかピタッと止まった。
その時の私は、ただゆりかごに乗っている赤ん坊のように、何にも考えずに身体の振動に委ねていた。
そうしたら、いつのまにかゆりかごの振動が徐々に小さくなって、止まるという、物理の法則が起きただけだった。
重心がしっかりと真ん中に戻ったので、もうバランスは崩れようがなかった。
2時間もバランスを取り続けていると、その波は何度もやってくる。
コツをつかんだ私は、倒れそうになった時ほど、力を完全に抜く。思考も思いも手放せば、身体の叡智が100%はたらく。
私は、体の中でくつろいでいればよい。
頑張るのではなく、諦めることによって諦めないから、結果的に長くバランスが保ててしまった。
とっても矛盾しているようだけれども、身体はなんだかとってもえらいのだ。
頑張るというのは+αだけれども、頑張らないというのは、ず~とゼロをたもつだけ、ともいえるかもしれない。
叡智の言葉
私の人生の師は言った。
「絶対に頑張ってはいけないよ。適当でもよいから、とにかく諦めないで続けることだ。」
そうすると、考えもしなかった新しい地平線が顕れる。
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