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人を犠牲にした幸せは、いつか壊れる

私の母親はおそらく軽度知的障害をもってい生きています。私はその世話を行ってきました。積極的にしたかったわけじゃないけど、そうせざるを得ない感じでしかたなくやっていたのです。

親には食べ物と寝る場所を与えてもらいましたが、安全で安心できる場所ではありませんでした。

私は軽度知的障害の母親とアスペルガーの父親が幸せになれるように、一生懸命精神を削って生きてきました。子供の頃からずっとです。どんなことがあっても、お父さんとお母さんが喜ぶように、悲しんでいたら悲しまなくなるように私を捻じ曲げて努力してきたんです。

でも当たり前だと思っているので、親に感謝されたことはないですよ。

巧妙に隠された虐待

私の親は「見た目」だけはなぜかちゃんとしていてすべきことを知っていました。だから食事、着るもの、寝る場所、勉強のドリル購入、大学の学費や仕送りはしてくれました。

でも中身は大変なことになっていました。父親のこだわりと少しでも違うと殴られました。一発だけなら普通の家庭でもあるかもしれないですが、鼻血が出るまで、耳鳴りがするまで、ボコボコになるくらいやられました。

バレないように、体か頭を叩くようにしている、と話していたこともあります。父親は教師なので、被虐待児を視るポイントも知っていたに違いありません。

父親のやり方であれば、今現在の児相にも引っかからないと思います。これはとても悪い方法です。

父親はマイホームを購入した時「とても幸せだ」と言いました。でも私と弟はちっとも幸せではありませんでした。私達が我慢しているから幸せなんじゃないか、頭がおかしいと思ったものです。

虐待が弟に与えた影響

弟は頭のおかしい父親に反抗して高校では非行一歩寸前、メンヘラ女に貢ぎまくって自殺されるといった痛ましい経験をし、段々と人生に達観していきました。それでも私のような弱い立場にいる人間をコントロールする癖は直りませんでした。

今はメンヘラ女とデキ婚をして、離婚寸前になっています。奥さんは私よりひどい解離性障害のようです。彼には自分の生き方をいつか振り返るべきときが来るでしょう。

弟は親の幸せのためにずっと傷つき続けていることや、無意識で人を傷つける人間に変わってしまったことに気づいていません。

下剋上バンザイ

私はこの家族の中での階級が一番低い人間でした。猫よりも低いと自覚がありました。私は人にやさしく、とかいい人でいたい、人をなるべく傷つけたくないという思いが強い人間だったので、親からどんなに嫌なことをされても我慢をして、反抗期もありませんでした。

20代から精神疾患を患い、寛解しつつも再発したり、暴力にあったりして傷ついてきたところから、根幹には親からの相当なマルトリートメントを受けていたことに気づき、これからはその関係を変えていこうと思うようになりました。

解離性障害とPTSDが寛解したのを契機に、私は、嫌なことをされたら、『これは嫌です。やめてください。嫌な気持ちにさせたことを謝ってください』と伝えることを決心しました。

そして、実行し始めました。最初は怖かったですが、段々と慣れました。

すると驚くべき反応がありました。

「私は何も悪くないのに勝手にみかぽんが思い込んで攻撃してくる」

おお!自分が嫌だと思ったことしか相手が嫌だと思えない人は、こうやって返してくるんだ!こんなゲス野郎じゃなくて本当に良かった!親じゃなくて周りの大人を信じてよかった!ありがとうみんな!!

と思っています。

最近では、親が仕事を休んだり寝込んだりしている様子が見られるようになりました。たったこれだけのことで。あくまで私がやっていることはカウンターです。やられたら、論理的に「これこれこういう理由であなたのやったことが嫌です。謝りましょう。」とやります。

たまに「あれ?これが理解できないとは小学生以下ですか?」とかモラハラの手法も使います。

ゲスなやられ方をたくさんしてきたので、自分が嫌だったことをちょいちょいと入れていくとかなり多彩なカウンターが可能になりますよ。

そう考えると今まで意地悪してくれた皆さんありがとう、です。

人を攻撃する人って、自分がやられると弱いんですね。

私は自分自身の能力を過小評価していました。この家族の誰よりもできないと思っていました。でも思い返してみれば、この家族で一番努力し続けられ、集中力があり、学力が高いのは自分でした。

もちろん他の人と比べればもっと能力の高い人はいます。しかし私はこの家族の中では一番能力が高いと気づいたわけです。

だからこそ、毒親たちは、私が勉強だけのだめ野郎であると仕立て上げようとしてきたんだと思います。悔しいなら学力マウントに勝てばいいのに。勉強し続けるだけでマウントなんて簡単に取れますよ。くだらないのでやりませんが。

私が努力したのは勉強だけではなく、世間の常識をたくさんの大人から学んだことです。親がおかしい要求をしてきても当たり前のことを当たり前だ、おかしいのはあなたです、と返していくことができます。

例えば人に誠実に、大切に接することの意味でいうと、もし人を大切にしなかった場合、その人がどのように傷つくかわかっているし、その後自分の身に降りかかることも理解しているのです。

こんなこと、当たり前でしょ?と普通の人は言うかもしれません。でも、私の家族は私以外の人がこんなアタリマエのことすら理解していないのです。

私は周りの人に世間で言う当たり前を教えてもらえたので、毒親たちの一歩前に出ることができました。これに、自分の能力である思考力や執念深さ、言語能力をプラスして、徹底抗戦を行っているのです。といっても全てカウンターですが。カウンターだけで寝込むほどに持っていけたというのは、自分がすごいのか、親が弱すぎるのか…多分弱いから暴力とかで圧力をかけないと、家族をまとめられなかったのでしょう。

子供の犠牲の上に作った幸せの末路。

私のような大したことない人間でも、毒親との関係を変化させることができました。

私を徹底的に下に見て蔑み差別することで生まれた幸せは、私が覚醒したので壊れました。毒親たちは、人の犠牲で幸せになったこと、そして壊れたことに気づくことはできないでしょう。そして、毎日怯えて暮らすのです。かつての私のように、何で怒られるかわからない恐怖、困ったことを伝えても対処してもらえない不安、私が握っているカードを切られる恐怖、介護で逆に逆たされる恐怖…

Schadenfreude!

毒親に苦しんでいる人たちへ。自分の得意な部分を活かせば毒親だって倒せます。それに戦わなくていい。相手にしてあげなくてもいい。逃げてもいいと思います。毒親の苦しみから逃れられる人が一人でも増えるといいなと思っています。

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