21卒向けインターンシップ
21年卒向けインターンシップマーケットの把握に、
1月時点での主要インターンシップサイト(リクナビ、
マイナビ、キャリタス)の調査を行いました。
結果は、
●主要インターンシップサイトに掲載されたインターン実施企業数は、
1月時点で、延べ2万4000社を超える(前年同月比1.1倍) 。
● 1月~2月のインターンシップ実施企業数は、前年同月比1.1倍~1.2倍。
サイト掲載企業の65.4%が「1月」にインターンシップの開催を予定。
● 「1日」のインターンシップの実施企業数は、延べ1万9000社を超える。
「1週間」以上が増加傾向にある。
● サイト掲載企業におけるインターンシップ実施日数別企業数の割合は、
前年とほぼ同じ割合で推移している。
● 参考:
1月時点で、「交通費」を支払う企業の割合は、増加傾向にある。
「報酬」を支払う企業の割合は、大きな変化は見らない。
6月から定期観測していますが、1月時点の結果は、
おおよそ、予想通りの推移です。
これまでに無かった結果としては、
企業による「リクナビ離れ」が見られました。
8月に「リクナビ問題」が起きて、8・9月とリクナビの
営業活動を自粛していたと聞いています。
また、大学からのリクルートのガイダンスへの登壇NGなど
があり、リクナビ活用の様子が気になっていました。
結論、1月時点において
1】掲載企業数を見ると前年に比べて
全体(リクナビ、マイナビ、キャリタスの合計)は、増加。
リクナビは減少。
マイナビは増加。
キャリタスは増加。
2】 全体を100%としたとき、
この4年間(18卒~21卒)でのそれぞれのシェアは
リクナビ :42%→42%→41%→31%
マイナビ :40%→44%→47%→53%
キャリタス:17%→14%→12%→17%
と21卒で大きくリクナビの掲載企業が減少し、シェアが下がり、
マイナビとキャリタスの掲載企業数が増加し、シェアが高まっています。
企業がリクナビ掲載が抑えられている状況です。
※抑えられているといってもリクナビには、
7400社以上が掲載されています。
12月には、下記のような「リクナビを使わない学生が3割」
という調査結果もありました。
【記事】東洋経済オンライン 19/12/19
就活生のリクナビ離れ加速?3割「利用しない」
データ提供問題で就職ナビ2強時代の終焉か
https://toyokeizai.net/articles/-/320185
・本格的にリクナビを離れ、マイナビやキャリタスの利用が増える。
・スカウト型、リファラル採用、新卒紹介など求人広告以外の利用が
活性化される。
・体育会・理系・地方などセグメントされた採用支援サービスが盛り上がる。
・知るカフェなど、リアル接点を持つことが増える。
・インターンやキャリア支援セミナーなど1・2年生向けのサービスが増える。
・リクルートキャリアが新しいサービスを開発し、シェアを取る。
などなど。
21年卒の採用活動が変わり目になりそうな感じがしてきました。
企業は、
就活の自由化、通年化を含め、自社にとって何が必要なのか?
いつやるべきなのか?採用する人は誰なのか?をより考えて
取り組んでいくようになると思います。
学生は、
より就活以前にキャリアを考える機会を得ることが大事に
なると思います。人に会うこと、情報に出会うことで人生
は変わっていきます。
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