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「世界を変える!」と大風呂敷を広げる

こんばんは。
ついに緊急事態宣言が全都道府県に拡大されましたね。
より一層不要不急の外出を控え、命を守りましょう。

そんな自粛期間のおともは本。
今日は、シンプルに読んだ本の感想です!

『参謀』

「経営の神様」という異名を持つ松下幸之助さんと、
言わずと知れたソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長兼CEOの孫正義さん(肩書長ぇ~)。

このお二人について、孫さんの参謀といわれる嶋聡さんが書いた本です。

【松下幸之助】
日本の実業家、発明家、著述家。
パナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である。異名は「経営の神様」。
【孫正義】
日本の実業家、投資家。
ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長兼CEO。
19歳の時に「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ」という人生50年計画を立て、今もその計画の実現に向けて走り続けているという。

ちなみに、私は「参謀」という役職の響きが大好きです。
一番好きな「参謀」は、軍師・黒田官兵衛。戦の世において「戦わずして勝つ」を実践した、名軍師です。

日本人は大風呂敷を広げるべき

『水道哲学』『貧乏の克服。人々の幸福と楽土の建設』『250年計画』
「原発ゼロ」「30年後に時価総額200兆円規模」「300年続く企業を創ろう」「情報通信革命を遂行し、世界中の人々を幸せにする」

これは、二人が広げた大風呂敷の一部です。
この大風呂敷のエピソードを基に、「日本人は今こそ大風呂敷を広げる必要がある」といいます。

「大風呂敷」とは、多くの人が「実現不可能」と思う高い目標を掲げることを意味します。
その大風呂敷を実現可能な目標に出来るかは、掲げた人間の「実現力」によります。

では「実現力」が低ければ「大風呂敷」を広げない方がいいのか?
それは逆だと筆者は主張します。

出来なくても、高い目標を掲げれば、今までより遠くに進める。
むしろ、「実現力」が低いからこそ「大風呂敷」を広げるべきかもしれません。

「思想」で風呂敷を広げる

「大風呂敷」は、個人的な思想から広がっていくといいます。
「大風呂敷」は普遍的で、多くの人を巻き込み、共感する魅力があるからこそ実現します。

一見派手さに目を奪われますが、その「大風呂敷」は、広げた人の思想に深く紐づきます。
どれだけ荒唐無稽に見える「大風呂敷」でも、その根拠となる”信念”と呼べるものが根幹にあります。
だからこそ、人に無理だと笑われ、批判されたとしても構わないという。自分の思想を基に広げていくことで、だんだんと理解者や協力者が現れていきます。

そしてそれは、信念=価値観に基づく決断によって進んでいくのです。

点と点がつながり面となる

「再生可能エネルギー法案」を実現したのは、菅直人元総理と孫社長でした。
『原発ゼロ』という「大風呂敷」を実現するために、法律を作ってしまおうという発想からです。
参謀がいくら策をこまねいても、点(菅元総理)と点(孫社長)がつながり起こした化学反応は想像以上。
大きな大きな風呂敷を畳むには、1人では不十分です。
誰かと誰かがつながり、線となり、面となる。

人と人を結びつけることで、「大風呂敷」を広げるリーダーを見つけて「参謀」となることもできる。
また、人のつながりが生み出す「面」そのものが、思ってもいなかった「大風呂敷」に進化することもある。

筆者は、最後にそう締めくくっています。

まとめ:「思想」を持つ

「大風呂敷」を広げるためには、自分の中に軸となる”思想”を持つことが重要です。
”思考”を持って、人と人をつなげて線・面にする。
そうして広がった「大風呂敷」が、世界を変えて行くんだと思います。

この本には、「圧倒的ナンバー1にこだわる」「大風呂敷のすすめー普通の人をビッグにする」(目次より抜粋)など  どこかで聞いたことのあるようなキーワードがたくさん出てきます。

今後ビジネスマンとして活躍するうえで非常に重要な”思想”の元がたくさん詰まっているので、まだ読んでいない人はぜひ手に取ってみてください。
読みやすいですよ!(^▽^)/

2020.04.16

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