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社会人1年目というどんぐりたち

社会人1年目。学生気分が抜けきらない人達にとっては地獄の月曜日らしい。
かく言う私は自宅待機中で、出勤のために外を出歩く人たちが羨ましいような、恐怖を押し殺しながら必死に経済を回すことへ感謝をしながら、なんとも言えない気持ちでこのnoteを書いている。

新入社員は信頼を0から作る

今回は、ライフネット生命保険の代表取締役社長、岩瀬大輔氏が著者である、『入社1年目の教科書 ワークブック』を読んだ学びをシェアしていく。

この本によれば、
入社1年目の新人が最初に目指すべきは、「同僚や周りの人たちから信頼される人」だと主張している。

信頼される人には仕事が多く回ってきます。そうすると、おのずと成長の機会も増えます。そして、さらに信頼を獲得することになります。早く成長したいのであれば、まず周囲からの信頼を勝ち取ることが不可欠なのです。(「はじめに 入社1年目のあなたが最初に目指すところ」より)

「信頼」はビジネスパーソンとしてもっとも大切な資産であり、それを構築していくことがキャリアを積んでいくことそのものなのである。
「信頼貯金」、そして「目に見えない報酬」そのものだ。
これを手に入れるために、本書では3つの原則と50のルールを参考にして、いち早く成果を出そう!という風に書かれている。

その中でも、いくつかを抜粋して紹介する。

原則②:50点でいいから早く出せ

仕事は「総合力」で優れたアウトプットを生み出すものだという。

・100点満点の成果を出すために何日もかけるより、1日で50点の成果を出したほうが高い評価が得られる
・50点での提出を、「ゴール(山頂)」ではなく、「最初のフィードバックをもらう中間地点(五合目)」だととらえるべき
・そもそも、仕事は1人でやるものではないと知る
・仕事で重要なのは、あらゆるリソースを総動員し、よりよいアウトプットを1秒でも早く出すことにある
・上司や先輩などからフィードバックをもらいつつ、最終的に100点満点に仕上げていけばよい
(18ページより)

これは、”某ラーニング”で同じ項目があった。
自分が100点だと思って出した成果が、上司から見た60点だったり、
自分の中で80点分進めた後に、「方向性が違う」と0点に戻されることがある、と。
「50点の提出を中間地点にする」ことは、方向性を確認することで自分の作業を滞りなく進めることはもちろん、上司の手を煩わせる可能性も減らせる。

ルール③:「何のために」で世界は変わる

上司からのオーダーは、そのプロジェクト全体から切り出した一部分です。通常であれば細かい注文までは出してきません。しかし、どんな単純作業にも必ず背景があり、大きな目的に沿って動いているのです。
(27ページより)

新人がプロジェクトの全体像を最初から掴めていることはそう多くはない。
だが、某NBOOKに「一つ上のポジションを意識して仕事をする」とあるように、
与えられた仕事をするフェーズから、自ら仕事や課題を見つけ、解決のために動くフェーズが我々に求められている。
本書に書いてあることは、その2つのフェーズの間に位置する。
「自分から会社・部署の課題を見つけて動けと言われてもなんとなくピンと来ない」という人は、
「与えられた仕事は”何のために”割り振られたのか」を考えるようにすると、スムーズにフェーズを移行することができるのではないだろうか。
当然、弊社で働いていれば自然と身につくだろうが、意識するのとしないのでは雲泥の差である。

ルール㊺:ビジネスマンはアスリート

1日に、皆さん「私はずっと風邪を引いていません」とおっしゃっていた。
それは、「ワクワクして働いているから風邪を引く暇がない」とか、「風邪を引いて休むと他にしわ寄せがいくから休まないことは前提」とか様々理由があったが、体調管理は間違いなく仕事だ。
「睡眠」「食事」「運動」を意識して健康的に過ごすことは、遍く全ての社会人としての活動に良い影響を与えてくれる。

自宅に引きこもっている今、どうしても運動不足になっている人も多いだろう。
朝晩のストレッチだけでもするようにしたり、家で出来る自重トレーニングをしてみたり、できる限り取り組むと、生活が元に戻った際に高パフォーマンスを発揮できる。
YouTubeとかで調べたらいくらでも出てくるので、自分に合ったものを見つけよう。

ちなみに、これは私が朝晩筋トレをする時、参考にしている動画だ。

まとめ:1年目はとにかく信頼を貯めることが大事

新社会人になったばかりの学生は、私が言うのもなんだが皆どんぐりの背比べだ。
その中で、いち早く成果を出すためにはまず信頼を貯める必要がある。
これは、給料とは違う「目には見えない報酬」で、今後仕事をするにあたって最も重要なものと言っても過言ではない。

本書には他にも、「遅刻を絶対しない」「感謝はためらわずに伝える」「叱られたら意味を見出せ」など当たり前で、滅茶苦茶重要なルールが50、記載されている。

5年後10年後、自分が望む状態になるために、上司から、お客様から、周囲の人からの信頼を貯めまくるのが、最善手ではないだろうか。

2020.04.06

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