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憧憬トワイライト

 黄昏時。マジックアワー、トワイライトタイム。世界が一番美しく見えるタイミングで、あまりの美しさから逢魔時と呼ばれることも。太陽が沈んでから20~30分くらいの時間を指す。
 旅行の際、撮影のタイミングを合わせることも多い。
 本当は写真のことも考えず、ぼんやりと美しい世界を眺めているのが、一番無欲なのだろうが、まだその境地には至れていない。

1.富山市環水公園のトワイライト_2022.02撮影

 トワイライトを狙うようになったきっかけの場所。左手に写っているスターバックスは世界一美しいスタバとも言われるお店。
 埼玉県民なので、雪とトワイライトのコントラストは思わず写真を撮りたくなる。
 冬の静かな公園と、優しい黄昏色の対比が印象的な公園。

2.和歌山県串本市串本港のトワイライト_2023.06撮影

 堤防に座ってぼんやりと海を眺めているときに取った写真。遠くで堤防釣りをしている人が目に入る。
 少しずつオレンジ色だった空が紺色に染まり、最後には満天の星空になる。普段の自分がどれだけ余裕が無いのか、よく感じられた場所。
 個人的に和歌山の空気は好きだった。またオークワの寿司でお酒を飲みたい。

3.広島県竹原市歴史保存地区のトワイライト_2023.10撮影

 アニメではたまゆらで有名な竹原市。憧憬の路というイベントの見学を目的に訪れた。2023年は、コロナ禍以降初めて本来の規模で開催できた年だったようだ。
歴史保存地区の街並みが優しい竹灯りに包まれる。世界情勢が非常に難しい時期で、「戦火」という言葉もある通り、恐ろしいことの象徴のような「火」だが、時には優しい側面も見せてくれる。
※撮影のために人が少ない部分を選びました。実際はたくさんの人が訪れています。メインの部分は人が多いのと、灯りが多すぎて苦労が……。

4.北海道稚内市ノシャップ岬のトワイライト_2022.01撮影

 稚内市内から簡単に行けるノシャップ岬。ちなみに最北端の宗谷岬は市内から1時間程度、納沙布岬は東側で根室市。
 宗谷岬は圧倒的なのだが、ノシャップ岬も美しいトワイライトが見られる。必ずしも、有名な場所だけが綺麗な場所とは限らない(ノシャップ岬も結構有名だが)。有名な場所まで行かなくても、美しい景色はたくさん見ることができる。
 それは、日常生活の中でも……。

5.新潟市萬代橋のトワイライト

 富山でトワイライトを知ったあとの写真。露光時間を長めにしている……のだと思う。写真はi-phoneのポートレートモードで、f値を高め、露光時間だけ調整している。特段写真の勉強はしていないので、適当に。
 アニメでスケッチをしている人に、「写真で撮れば簡単なのに?」という会話があるが、その意味を知ることができた気がする。
 現実の萬代橋は写真のようには見えていなかったが、写真は撮ることができる。

 トワイライトに限らず美しい時間はたくさんある。
 きっと日常の中にも……。

 朝のトワイライトを少しすぎた時間に撮影できた写真。 北海道名寄市名寄駅_2023年01月


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