劇場を読んで沙希を聴いたらキャパを超えた


劇場を読んだ
読んだ感想としては、率直に東京は色々な意味で怖いなと思った


わたしの好きなバンド、yonigeの楽曲に沙希という曲がある
その曲はこの劇場を読んだ牛丸ちゃんがインスピレーションを受けてできた曲である
というのを耳にし、数年前にこの本を買った
ずっと読めないでいたが、自分の時間ができたので読んでみた
一気に読んだはいいが、キャパに収まらない気持ちで溢れ返った


インスピレーションを受けた結果この歌詞になる、ということは…という視点も込みで本を読んでいたが、ここを取るのかという部分をかいつまんでいた
その作品を見たあとと見ないままでは前者の方が沙希という曲を大事にできると思うので是非見て、聴いてみてほしい




この本がワンコイン強で買えることにすごいなとも思ったり、まあこの世界ではこの金額が妥当なのだろうとも思ったりした
永田も沙希も野原も青山も、みんなわたしの周りにはいない性格や生き方の人たちだったので新鮮だった
こういう生き方もいいなと思ったが、わたしも壊れてしまうと思った
自分がやってみたいと思うことをやった方がいいというのが一般論だが、自分には難しいと諦めることも必要だと思う





見るからに元気がなくなっていく沙希を見ていて、すごく怖かった
永田と出会ってよかったと言っていたが本当にそうか?
まあ結論よかったけど悪かった、ということだろう
沙希の言う通り母が仕送りを多めにしたかはわからないが、その親の気持ちも分かったし沙希の配慮する気持ちもわかった


わたしは沙希の、決して人のために生きているわけではないけど人に思いやりを持ち自分を尊重し永田を尊重するところが好きだと思った
わたしには沙希がそういう人間だと見えた
自分を二の次にしている印象はなく、かと言って善人ぶって永田に優しくしているわけでもない
元々がそういう人間性なんだろうなと思ったら、わたしも沙希と出会いたいと思った






ふたりの思い出は全部しまっておこう
ずっと変わらないでね 君のままでいて

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