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自分が遅刻したのに逆ギレした最低の私と結婚した理由

もうすぐで結婚して14年。

結婚記念日には感謝の気持ちを込めて、なかなか買える金額ではない時計を夫にプレゼントしようと思います🎁

「いや、もらえないから!」

という夫。

「みみっちぃな!

 仕事でしんどーって思ってる時にさ、この時計見ると頑張れたりするんだよ。

 私もパパサンタにもらったこの時計、ものすごく嬉しくて、人からもらうってこんなにもパワーをもらえ続けるんだって思ったよ。

 絶対にパワーもらえるからもらっとき!!」


そんな会話ができるようになった今。

出会いの頃を思い出して記事にしてみようと思います。


夫、サンドバッグ時代

サンドバッグ・・・今思えばですよ!

デートに遅刻した私が逆ギレしていた頃です、ハイ。

その頃、別に私はそんなつもりはなくて、毎日120%で生きていました。

私は「遅刻しそうな相手がいたら先回りして考えてその時間にできることをやっておく」という思考を持っていまして。

確か、映画の時間にギリギリになりそうとかいう状況だったかと思うんですね。

で、私だったら「映画のチケットと食べ物を買って、間に合うように動いている」んです。

夫はもちろんその期待を裏切り、というか、そんな思考が存在することさえ知らず、遅刻した私を寛大に受けとめる気持ちで笑顔で待っていました。

そんな夫(当時は彼氏)に私は

「チケットは?食べ物は?」

と逆ギレ。


ひどいもんですよね。

遅刻した人間が悪びれもなく価値観の押し付けに逆ギレ。

よくそんな私をなだめてデート続行できたと思います。

私なら言い返して、態度を改めなかったらこの関係性に未来はないとまで思いますよ。

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夫、置き物時代

ひどい仕打ちの数々があったにもかかわらず、それ以上の(ホントかな?)メリットを感じてめでたくお付き合い1年半で結婚。

夫の結婚の決め手は「笑顔と安定感」だそう。

安心感ではなくて、安定感ってところがウケるのだけれど、感情の安定は皆無だったので、きっと持ち前のパワフルさと何に対しても立ち向かっていく強さが集約されていると思われます(笑)

私なら絶対に避けたいタイプだけれど、ひとりでは波が立ちようがない彼の生活に大波を立て続ける私に飽きないなぁとも思ったのでしょう。

省エネでリスク回避の連続だった彼とは違い、常にエネルギーに溢れていて危険を顧みず(というか予測する脳みそがなく?)何でも行動していく私に、自分にはないものを感じたのもあるでしょう。

よく決断しましたよね!(他人事)


その後、いちいち言い分の強い私にタジタジの夫。

どんどんと置き物化していきます。

言えばやるけど言わなきゃやらない・・・考えて動いてくれ!というも動かない。


考える脳みそがないのかな。←のちにそれは自分の方だと思い知らされる

空気読めないタイプなのかな。←上に同じ


彼は「何言っても無理だな、自分の考え以外の意見を言えば何でって責められるだろうし」と様子見の姿勢でしたが、私からしたら置き物同然!

違うと思うなら向かってこい!の姿勢の私には全く通じませんでした。

落ち込む


夫、神時代

モラハラチックな私と成長を待てる夫、子育てでうまくいくのはどちらかなんて言うまでもないですよね!

結婚して1年、子どもを授かる気の全くない夫を説き伏せて(←ゴーインだよなぁ、私)長男を妊娠。

翌年仕事復帰するけれど、その中途半端さに耐えられず、産むなら一気に産んで早くガッツリ仕事をしたいと思った私。

春生まれを狙って(0歳児4月入所でいくには長く一緒にいられる春生まれでしょ!)見事に2才差で春出産を達成。


男の子2人育児で苦戦したのは私。

涼しい顔して「子育てというのはこういうものだ」という背中を私に見せつける夫。(実際は見せつけているわけではなかったけれど)

育児を通して世の中がひっくり返るくらい価値観を変化させなくてはならなかった私。

それに一番貢献してくれたのが夫の脳みそ。

いい意味で私の今まで信じてきたものを壊してくれました。

神!!!

置き物から一気に神です。


私が多分職場かなんかで傷ついて泣きながら

「私って真面目なのかな。

 真面目って言われるときってあんまり良い意味では使われないよね。

 本来はいい意味だと思うのに。

 でも自分でも真面目なのは嫌だな。

 どうしたら真面目を脱せるんだろう?」


と夫に聞いたとき、


「あなたのは真面目じゃなくて一直線なんじゃないかな。

 真面目は想いが伴わないから損をする。

 だからオレは真面目はやめた。

 でも一直線なあなたのは想いがいつも乗っていて、何かのために頑張っているんだと思うな。

 いいことだと思うよ。」


そんな夫の言葉に救われました。


私が自分の価値観でがんじがらめになり、それを夫に押し付けてしまうとうまく行かないのだけれど、こうして聞くと夫の口から出てくる言葉はいつも深くて救われる言葉ばかり・・・神です!

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お互いの結婚したわけ

「よく私と結婚したなぁと思うよ。」

というのは、大抵私が自己否定モード突入したときの決まり文句です。

その言葉が出てきたら、私落ち込んでるんだなぁ、夫に私のいいところを聞きたいんだろうなぁ、と無意識に夫に頼る自分を感じます。


大抵、うまーくはぐらかされちゃうんですけど、そういうやりとりをしていて夫もその意味を感じたんでしょうね。


最近ではよく

「かわいいよ。」

「大好きだよ。」

と伝えてくれるようになりました。


そんな夫が私を選んだ理由はいろいろあるでしょうけど、一番大きいのはおそらく自分の敵には絶対にならない、というリスク回避ができるからじゃないかと。

何をするにもリスク回避から入る夫は、表裏を感じる人や何を考えているか分からない人というのはおそらく関わりたくない人です。

私は全く表裏がなくて、心の中も常にダダ漏れ←だから逆ギレも素直に出ちゃったのね(汗)


夫いわく私は性善説で生きていて、すぐに騙されるタイプとのこと。

あ、でもね、自分からホイホイだまされそうなことにも突っ込んでいくんだけど、実際にだまされたことはないの、私。

私、結構うるさいし、ズカズカ行くし、威圧感もあるから逃げてっちゃうというか、だますのにめんどくさいタイプなんだと思うな!


それと夫は自分から世界を広げることは苦手だから、私が一緒になって広げてくれる感覚が好きだったんだと思う。

なんでも一緒にするのが好きみたいです。

買い物も嬉しそうについてくるしね。


私はね、自分のつらかった経験をたくさん聞いてもらったとき、夫が笑ってくれたのがものすごく嬉しかったんです。

そんな大したことじゃないんだなって。

なんでもあなたらしいと言ってくれて、アドバイスをするわけではなくて、ただただ理解してくれたその姿勢がものすごく嬉しかったです。

親からもらえなかったそのままを受けとめてくれる感覚を、私は夫から感じることができて安心しました。


明確に言葉にするのは難しいのだけれど、夫と私は生活感や価値観はとても似ていて、子育てに関しても見ている方向は同じ気がします。

でもそれに向かっての言動や行動は全く違うし、戦略も私とは全然違う…それがとっても心強い。

同じ方向を向いているけれど、やり方は違うってパートナーとして最高ですよね!!


ただ、お互いに二人で一人な部分も持っています。

自分の苦手過ぎることは思いっきり相手に頼っているから。

そんな凸凹感もしっかりとマッチしているから、お互いに必要な存在でいられています。


例えば、私は決まったことを行動してカタチにしたり、イレギュラーな場面にもパパッと対応できる力がありますが、全体を見るとか判断することはとても苦手なんです。

一方、夫は自分から動くのは苦手だけれど、よく見ていて、判断力があるんですね。

だから例えば、何か高いものを買うときに、私がリサーチして報告し、夫が判断し、私が買いに行く、みたいな役割分担があったりします。


それから、ルーティンに強い夫と臨機応変な対応に強い私のため、家事も自然と得意なものをやるように。

ルーティンなゴミ出しと夜の洗い物、庭の水やりは夫がやってくれています。

それを私が毎日やろうとしたら大パニック!!

特にゴミは朝出さなきゃいけないので、出し忘れること必須です。

同じような毎日でも、ひとつひとつの刺激を過度に拾ってしまう私には全然違う毎日で、その日その日を頑張って過ごしている感じなんです。

毎日同じことを続けることの大変さは人一倍…夫がそれをやってくれることはとっても助かります。

逆に夫は1日にいくつも用事をこなすことはできません。

行動派の私はやることさえピックアップできたらサクサクこなせて、しかも全く苦にならない。


家庭という小さな会社みたいな組織を回していくためには、機能分担して、得意な人が得意なところをこなすって大事ですよね!

願わくば私は仕事、夫が主夫になってくれたらハッピーなんですけど、夫ほど稼げる能力も地位もないので残念なところです。


そんなふうにして2人の関係を模索しながらの今のバランスはとってもいい感じです。

我慢強い夫の功績は大きい!!

私の寄り添いパワーもきっと貢献しているはず!!


これからの変化や老後が今から楽しみです。

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