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ニチアサの話がしたい vol,40

【今週のセイバー】

 ユーリの側から見た「仮面ライダーセイバー」が観てみたい、と思った。

 今週の第34章「目を覚ます、不死の剣士」は、劇場短編以来となる谷口賢志さん演じるバハト、仮面ライダーファルシオンの復活がやはり一番の見どころであった。谷口さんといえば「救急戦隊ゴーゴーファイブ」のゴーブルー:巽ナガレ役から、「仮面ライダーアマゾンズ」アマゾンアルファ:鷹山仁など、ヒーロー番組(「アマゾンズ」がいわゆる「ヒーロー番組」なのかどうかはさておき)はもちろん、キャリアも長く舞台に映画にとご活躍の幅が広い俳優さんだ。谷口さんの演技や台詞のひとつひとつにはどっしりとした重みがあり、谷口さんとシーンを共にするライダー俳優たちの周囲にはいつもと違う緊張感が満ち、谷口さんが作り出す圧倒的なバハトの気迫に負けじと喰らい付いていくことで、皆の演技力もいつもに増して底上げされていたように観えた。若手俳優が多い現場の中に、熟練の俳優を配置することで生まれるビリビリとするような空気感や俳優の必死の形相、湧き出る熱量はやはりそのまま映像に出るものだなあと感心すると同時に、今週は絶対的な「ユーリ回」でもあったと思う。正直ここまでユーリにしんどくさせられるとは全く思っていなかった。

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