ニチアサの話がしたい vol,83

■今週のリバイス

・狩崎の変身と変わる心

　これまでも10回に1回は最終回を迎えてきた（迎えてない）「リバイス」だが、今週はその中でもかなり、かなり最終回だったと思う。だって、主人公が自らの呪われた血筋を受け入れ、負の力を暴走させる悪の親玉の呪縛から己の悪魔を解き放ち、ラスボスと一体化した幹部（それも1話から敵対し続けた因縁の、である）を、番組タイトルと同名である新フォーム「仮面ライダーリバイス」で倒すだなんて、もう「最終回あるあるビンゴ」がトリプルリーチで空いているようなものだ。そして更にこのビンゴの「これまで非変身者だったサブキャラが満を持しての変身」というマスを開けてくれたのが、変人で天才肌の科学者・開発者ポジションをこれまで崩さなかったジョージ・狩崎である。先週の次回予告では、さも狩崎がサンダーゲイルバイスタンプで新ライダーに変身！？といった雰囲気を匂わせつつ、実際にジョージが変身したのは新ライダーではなくなんと仮面ライダーデモンズ。「リバイス」ではよくあることだが、巧みなミスリードにまたしてもまんまと一杯食わされてしまった。これでデモンズに変身した人物はヒロミ、オルテカ、狩崎の3人となり、デモンズドライバーに使用者が流動していくファイズドライバーのような趣が出てくるのもまた一興だ。ここまで善人なのか悪人なのか、いい意味ではっきりしないままだった狩崎だが、そんな彼の初変身直前の台詞は「見ているだけじゃ、口だけじゃダメなんだと、それこそ彼らに教えてもらったよ……行動こそ信念！ダディ……あんたを超えてみせる！」と、直球にアツいもので驚いた。