ニチアサの話がしたい vol,78

■今週のリバイス

・無力と真由の悪魔

　何かの、誰かのオタクをしていて一番つらいのは「私って無力だな」と思い知らされる瞬間なんじゃないかと思う。今週の「リバイス」第23話を観ながらつい考え込んでしまった。

　先週に引き続き、人気お笑い芸人の空気階段のボディガードを引き受けることになった一輝とバイス。ボケ担当の鈴木もぐらさんのひどい遅刻癖のせいで方々から呆れられ、悪口を言われている空気階段だが、そんな彼らを襲うシャークとエレファントのデッドマンを誰が生み出しているのかが分からない。そんな折、一般人に戻った玉置を戦いに巻き込むまいと敢えて冷たい態度で彼を突き放し、さくらに玉置を託すという、全方位に優しいのに自分にだけは人一倍厳しい道を歩こうとするアギレラや、ローリングバイスタンプの影響で魂魄体になってしまった一輝を狩崎の調査の手から逃れさすためにわざと裏切ったふりをして（一輝の金で）遊びまくるバイス、そして、激辛カレーを口実に大二とさくらを助けるカゲロウらの言動から、（カゲロウの場合、本当にカレーが食いたかっただけかもしれないが……）大事な人を守るために本音を隠して振舞ってしまう人の天邪鬼なこころに気付いた一輝は、デッドマンの親が空気階段の追っかけでもあるマネージャーの富永真由であることを突き止める。バイスが変身するジャックリバイスの圧倒的な力の前に2体のデッドマンを敢えなく消滅させられた真由は、フェニックスに連行される直前、追いかけてきた空気階段にほんとうの気持ちを打ち明け始めるのだった。