ニチアサの話がしたい vol,66

■今週のリバイス

・無敵のジャンヌと怒りの花

　五十嵐さくら………………仮面ライダージャンヌ………………
　一難去ってまた一難。せっかく先週やっと大ちゃんの件がひと段落したと思いきや、今度はついに三女さくらに受難が……。一週くらいうっかり狩崎のコレクションのパーツ折っちゃった大二のために五十嵐家＋ヒロミさんでホビーショップとイオンを血眼で巡って真骨彫仮面ライダーBLACKを探す回とかやりなよ！！と思いつつ、そう悠長なことも言っていられないのが令和ライダーの1クール目。私はかつて某キャラクタートイショップで働いていたが、クリスマス前の12月の中旬にはもう人気の玩具はだいたい売り切れ。準備のいい全国のサンタさんたちは11月中にキッズへのプレゼントを用意しておくのがセオリーだ。その商戦に間に合わせるためにも、ぜひとも五十嵐3兄妹は11月中に変身させたいところだろうなという事情も見えつつ、きちんとキャラクターが背負う物語に沿った形でアイテムを登場させてくれるのが「リバイス」の良いところだ。今年も本編の中でカッコよく登場したベルトやアイテムが、たくさんの子どもたちのところに届きますようにとバンダイの社員でもないのについつい願ってしまう。
　それに今回のさくらの話も突然というわけではなく、彼女にメインスポットが当たるのは今回が初だが、彩夏と自分を連れ去った誘拐犯に、自分がここまで貧困になったのは今の社会そのものに欠陥があるからだと言われ、「だからってこんなことをして何かが変わると思うの？」とタンカを切ると「誰かが本気の怒りを見せないと何も変えられねえんだよ」と返されてしまい、思わずハッとしてしまった第3話からさくらのドラマ自体はスタートしていたといえよう。