ニチアサの話がしたい vol,73

■今週のリバイス

・また最終回だった18話

　いい最終回だった……。
　いや、もちろん最終回ではないのだが、そうつぶやきたくなるほど「まるで最終回」だった仮面ライダーリバイス第18話。というかリバイスはこれまでもライブ誕生回、ジャンヌ覚醒回、バリッドレックス登場回、デッドマンズ本部壊滅回、そして今回と、平均して約5話に一度は最終回レベルの盛り上がりを見せている気がするが、このままだと今年8月末の番組終了時までにあと10回くらい最終回を迎える計算になる。年がら年中閉店セールをやっている店や、店名だけ変えて何度も開店するボッタクリ居酒屋は嫌だが、「リバイス」の場合の「また終わりそう！」は、もちろん褒め言葉だ。「よかった、ほんとによかった」と泣きながら拍手をするような大団円を迎えても、また次の週には思いがけぬ方向から新しいドラマが展開していく、このエネルギー量と1年番組というロングスパンの中で緊張感を持続させる緻密さ、そして各方面に撒いておいたキャラクターごとの葛藤や悩みやエモを月に1回くらいのペースでまとめてドカンと解き放つ爆発力がこの番組は凄いと思う。スーパーヒーロータイムは「幼児向け教育番組」だとか「特撮ヒーローもの」と括られることが常だが、もっと広義な意味で「週に一度地上波で放送される30分の国産ドラマ」という条件でみても、スーパー戦隊と仮面ライダーは日本で一番面白い2番組なんじゃないかと今週のスーパーヒーロータイム視聴後につくづくと思ってしまった。いやはや、ニチアサがある世界に生きてて本当に良かった。