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ニチアサの話がしたい vol,52

■今週のセイバー

・こんな夢を見た。 

 先月末、ゲームをやっている夢を見た。普段全くと言っていいほどゲームをやらないので「珍しい夢だな〜」とコントローラーを操作しながら思う。
 前にもこの連載の中で書いたかもしれないが、私は夢の中で「これは夢だ」と自覚している明晰夢というものを見ることが多い。もちろん生まれてからずっとそうなわけではなく、学生時代に興味本位で夢日記をつけ始めて以降、夢の中で「あっ!これ夢だ!」と気付くようになった。気付いた後の夢は「薄い夢」と「濃い想像」の間みたいな変な空気感で、「どうせ夢なんだから好きなもの注文しとこ!すいませーん!このチョコミントジャンボパフェください!」くらいのことはできるようになったので便利といえば便利だ。夢日記自体は、よく言われる「夢日記をつけ続けると狂う」の意味がやり続けるうちにボンヤリ分かってしまい、怖くなってそのうちやめたが、こうやってまだ明晰夢は見ることができる。ゲームをしながら周りを見渡すと自室ではなく、母方のいとこの家で、「なるほど。ゲームと言えば、こっちの家が出てくるのかあ」と思う。というのも、私が人生で一番ゲームをしたのは自宅ではなく、このいとこの家だったからだ。子ども時代、夏休みやお正月の度に集まっては私と姉貴、いとこのお姉ちゃんと弟の4人で大騒ぎしながら、いつもだったら怒られる時間まで夜更かししていろんなゲームで遊びまくったのは、私の中のゲームに関する幸せな思い出のひとつだ。だから今回「ゲームをする夢」を見ようとした時、脳が自宅ではなくこの場所を選んだのは当然のような気がした。うちとは違う、大きな革張りのソファーの質感。夢中でゲームをやっていると、よく太ももの裏と革生地とが汗でくっついてしまったのだが、その感触すら懐かしい。

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