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プジョー氏の憂鬱で悲観的な甥3

翌日、電話がかかってきて、一緒にディナーをすることに。
私のアパルトマンは、一通だらけのエリアなので、出会ったギャラリーの近くに迎えにきてもらうことにする。彼と会ったら、いきなり、キス💋👨‍❤️‍💋‍👨❣️ 人通りの多い交差点なのに、全く気にしてない風の激しいキスでびっくり❣️ 人は見かけによらないものです💦 それから、ディナーをしに行って、そこで週末に郊外へ行かないかと誘われる。もちろん異論はなし。まだパリ以外のいろんなところを知らない頃でした。
週末、高速に乗って、1時間ぐらい。カワイイ村に着いた。カワイイ!ここは、ミレーに代表される風景画家たちが集まり、バルビゾン派と呼ばれるようになった由来の村。パリとはまた違う良さがあり、食事も美味しかった♪
その頃の私は、ルールを作っていた。「男性を自分のアパルトマンに呼ばない」
自由業というかフリーランスというか。。。とにかく、会社勤めでない私は、自分の家で仕事準備をすることが多い。それに、他に通勤するオフィスがあるわけではない。だから、自分のアパルトマンは、完全プライベート空間であり、お仕事の場でもある。仕事の場だから、非日常性がないし、完全リラックスはできない。それに、万が一別れたり、喧嘩したりしたら、一人でずっとその空間にいるのは耐えられない。逃げ場がないから。だから、相手の家に行くようにしていた。私のような留学生でなければ、その人の資産状況もわかるし、一石二鳥である。
ところが、彼は家に招いてくれない。私は人を呼ばないルールを説明したけど、彼は説明したわけではない。でも、とにかくダメ。それで、次は、どこか泊まりたいホテルがあるか聞かれた。まずは、日本の雑誌の別冊付録で見たヴェルサイユのタラソテラピーができるホテル!モナコのタラソテラピーが頭にあって、行ってみたかった。
パリに帰る途中、ボンマルシェ近くの道に車が入って行く。左岸は、土地勘のない私。でも、今でも道を覚えてる。パリで最も長い道。ある番地で車が止まり、そこに行くようだ。普通のパリの建物。中も普通。
???と思って見ていると、彼が言った。
「ここで弟が自殺したんだ。」
‼️ 😱😱
実は、フランスはとても自殺の多い国。上流階級であれば、東大より難しい学校への進学など、いろんなプレッシャーもある。冬季性鬱もあるし、都会の冷たさ、というのももちろん。

彼がなぜそのアパルトマンを私に見せたのか?
自分のことを知ってほしいから?
包み隠さず自分を見せたくて?
色々隠してた人よりはマシだけど、まだ知り合ったばかりだから、ちょっとヘビー😮‍💨😰

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