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パリ・アパルトマン物語 サンジェルマンの最上階梁天井のアパルトマン

南仏のフランス語学校で知り合ったK大出身外交官男子が貸してくれた彼のアパルトマンは、人気のサンジェルマンエリア。
小ぶりな古い建物が並ぶ細い道にあった。教えてもらったコードで、建物のドアを開けて。。。5階と言ってたっけ?地上階をいれてだから、日本では6階にあたる。エレベーターを探す。

ナイ!! 

大変‼️

なぜなら、私は単なる旅行者じゃなくて、ロンドンから国際引越しの学生の身。電子辞書やスマホなんてない時代、重い辞書や、アンティーク家具の分厚い図鑑のような本など、比較的すぐ必要であろうと思った勉強のためのものが、スーツケースには詰まっている。当然、30キロは超えているでしょう。4、50キロあるかも?これを持って階段上がるの??
青ざめ、そして泣きそうだけど、夏のバカンス期、誰も通らない。物音すらしない。どこかの部屋の冷蔵庫なのか、ブーン、というモーターのような音が聞こえるのみ。
しばらく呆然としていたけれど、覚悟を決めないといけない。
心細さで泣きそうに、重さで心がくじけそうに、そうして孤独感がどんどん増していきながら、一段、また一段、とパリの古い建物の、間隔や傾きが均等でない登りにくい階段を登って行った。

やっと最上階に辿り着き、鍵でドアを開けて入ったら。。。


カワイイーーー!!!!

梁天井の素敵な空間!!
かわいい空間と貸してくれた彼の雰囲気が合わなくて、ちょっとおかしかったけど、とにかく素敵!まさにパリ!!
ロンドンにはない感じ!

すっかり幸せ気分💕

南仏からの移動、緊張、でとてもとても疲れていたけど、お腹すいた!今日はお祝い!ガイドブック見たら、近くにイタリアンのお店があった。お祝いディナーに行きましょう♪

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