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私が仏教に興味を湧いた理由

生きる意味や自由とは何かを考える哲学的な子だった

小学生の時、当時の担任の先生が嫌いで学校が嫌になり

行きたくない=自由になりたい と思った。

そこで、ふっと「自由に生きるとは一体何なのか」を考えるようになる。

学校に行がない=家にいる これも自由かといえば自由ではないと思った。

私が想像した自由は青い空をただぼーっと見つめながら、何にもとらわれずに、気持ちの良い草原で寝転んでいる状態。これこそ自由だと思った。

しかし、それもある時、これは天国に行かないと無理なんじゃないかと気づく。ただ寝転んでいるだけじゃこの世界を生きていけないよなと。

私の想像する自由はこの世界にはないらしい。

そしてふっと。授業中に

「自由帳の中には自由に表現をして良い」が自由帳をはみ出して

机や床、壁までに絵を描いてしまうと怒られることに気づきハッとして。

「人間の自由とはある枠組みの中でしか成立しない」と気がつく。

気づいたものの、当時は小学校高学年。学校という枠組みの中で自分を表現しきれてない自分がいた。

こんなに自分を表現できない世界なら「生きている意味がない」とすら思った。

そもそも楽しくないのに「生きる意味」とはなんなのだろうという壁に本格的にぶつかりだし、悩みだしたのが中学生の時。

周りを見ると「生きる意味」を語れそうな大人がいなかった。「生きる意味ななんですか」そんなことを言い出すと頭が狂った子のように思われる。

大人たちは何が楽しく生きてるんだろう。

私は、学校も友達も部活もどこにも楽しさを感じていなかった。

なんなら周りに合わせて自分の気持ちを押し殺すのに必死だったように思う。

私が生きる意味とはなんなのだろう。

(これが続くと鬱になっていたと思う)

そんな時。祖母が亡くなった。

祖母のお葬式でお坊さんのお話が面白かった

お坊さんは、お経の後に必ず、お説教と言ってお話をしてくれた。

今でもお坊さんのお説教が好きなのだけど。

そこで「死後とこの私達の生きる世界」の話をしてくれた。

そこで、祖母は肉体的にこの世界からは消えるが、皆の心の中に生き続ける限り生きているのだと。その通りすぎて何も言えない。

さらに私の遺伝子の中にも祖母は入っている。これが続く限り祖母が生きていた意味がある。

人間の死は誰からも忘れられた時が本当の死だと。

そして、私達は「生きている」ではなく「生かされている」ものだと教えてくれた。

人間は食事をすることで沢山の命を犠牲にし生かさせて頂いている。だから食べる前には「いただきます」をする。動物。草。さらに空気から土から、いろんな周りの環境やサポートなくして人は生きられない。

一つでも何か歯車がずれていれば、私は生まれてない命。そう考えると「生きている」ことだけですごい奇跡的なことだと思った。

ここから、私は周りから「生かされている」んだと気がついた。

そもそも「なぜ生きているのか」と考えていたのが、自己中心的でナンセンスだった。

この時、将来的に自分に何ができるかわからないけど「生かされる命」である限り、楽しんで生きようと思った。

ここから。私は「自分ができることはなんだろう」と考えるようになり「人の心に残ること」ができる人間になりたいと思った。

こういう教えをくれるが、お坊さんであり、仏教だった。

自分が生きるとは何かにヒントをくれた。

(本当ならこんなめんどくさいことを考えず生きる人間になりたかったね)

その後。高校に入って倫理の授業が楽しかったのも、いろんな人の哲学が知れるからだったんだろうなと思う。

大人になって「平等院鳳凰堂」を訪れた

大人になって一人旅をした時、まず最初に「平等院鳳凰堂」に行きたいと思った。10円玉でずっと見ていて、実物を見たいと思った。

そこで、実際に見る建築物としての綺麗さに圧倒されて。

そして、その美しい内部の仏像がいる所を拝観をして阿弥陀如来像を見たとき、なぜか分からないけど感動して涙が出てきた。

それは私が子供の頃に想像していた「自由」の空間がこれだ!っていうのと一致したからかもしれません。

さらに、その如来像を囲むように「雲中供養菩薩」(うんちゅうくようぼさつ)というのがいて。

その像は楽器を持っていて、あの世の音楽を奏でております。さらにその音に合わせて踊ったりしていました。

あの世に音があるって想像しただけで感動したし。その音がどんな音なのか想像してワクワクしました。

そこから仏像にハマり、仏像を見に行くことで、仏像をみている時間が自由になれた気がしてお寺巡りをするように。

好きな仏像を見ると、心がスッキリします✨

もし。私があの世に行った時は如来にはなれなくとも、その横で音楽を奏でる「雲中供養菩薩」になりたいです。

そんな私がお経は「音楽」だと気がついて、お坊さんにお経を教えてもうことになった「仏教を面白く知る会」

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仏教はよくわかんくても感覚で知ると面白い✨

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