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愛する岸田家のストーリーがNHKドラマになるという朗報。

(遡ってみると)昨年12日23日、奈美ちゃんからLINEでメッセージが届いた。
総胆管結石の手術を受けたお母様(ひろ実さん)の退院が少し先になりそうだけれど、「5月にドラマがスタートする前に、家族でニューヨークに行きたい」と。
ドラマ化という嬉しいお知らせが、ニューヨークに行きたいという意気込みの中にサラリと紛れ込んでいて、うっかり流してしまいそうになったけれど、これはすごい朗報だ。
公式リリース前のマル秘情報を、他の誰かに話すわけにもいかなくて、私は一人ほくそ笑んだ。
同時に、入院中のひろ実さんを想いながら、何か力になれることはないかなと思いをめぐらせていた。

1月27日13時(日本時間)、ついにドラマ化のニュースがオフィシャルになた。
奈美ちゃんはTwitterに手書きの投稿をしていた。
「わたしですら向き合えなかった、でも本音はいつか向き合いたかった、わたしの本音が描かれていて、ブッたまげました」
生きている自分たちがそのまま舞台化された経験者として、非常に共感してしまう。

昨秋、拙著原作のミュージカル舞台が上演された時、奈美ちゃんはスペシャルゲストとしてアフタートークに登壇してくださった。
奈美ちゃんは「自分の役が目の前の舞台で演じられているってどんな気分なんでしょう」と語っていたけれど、あの時にはもうすっかりお膳立ては整っていたのだろう。

我々のミュージカル舞台の宋プロデューサーは、すべてが終わった後に、たくさんの裏話を聞かせてくださった。
史実に基づいた再現ドラマだとしても、そこにはたくさんの演出・脚色があるのが当然で。
脚本家は、登場人物をいろんな角度から切り取って、それぞれの感情を台本という文字に落とし込んでいかなくてはならない。
ましてや拙著のように、一人の母親の主観で書いた日記が原作なると、いろんな視点からの見方をしてもらうために、たくさんの想像と脚色が必要になってくる。まさに「クリエイト」という偉業。

「制作段階で原作者とクリエイター陣があまり近くなってはいけない」
「原作にある行間を読む、その隙間に表現の自由があるからこそ、二次元の文章を三次元の生きた形にして再現する意味がある」
「創作の自由がないのであれば、本をそのまま読んでもらえば良い」
宋プロデューサーのコメントは、そのひとつひとつが、非常に重たい。

さて。
岸田家のストーリーは、どんな風に展開されるのか。
NHKプレミアム/オンデマンドは海外で見られるのか。(←これまで挑戦したことすらないけれど、この機会にトライしてみよう。)
一家を演じる俳優陣も豪華で、めちゃくちゃ期待度が高まる。
新刊「飽きっぽいから、愛っぽい」の発売もまもなくで、岸田家の上昇気流が神々しくもある。

「悲劇を喜劇に変える天才」である奈美ちゃんが書くこと、つぶやくことには、いつもたくさんの「聞いて」「助けて」が溢れていて、それが(良い意味で)心に小さな引っ掻き傷を残してくれる。
どうにかしてチカラになりたいと、思わせてくれるエネルギーがそこにある。

ということで、岸田家の皆様と、ワクワク企画をもくろみ中。
今冬のニューヨークは、ほとんど雪も降らず、例年より少し過ごしやすい。
このまま春を迎えられるといいなぁ。
いや、そんなに甘くはないかな。
週末はまた最低気温がマイナス15度くらいになるようだ。

NHKメディアリリースより




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