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○ 幼稚園をさがして③ 〜ダウン症2歳

『 受け入れが難しい場合もあるけれど、是非見学へいらして下さい 』と電話で言ってくれたA園へ夫と息子と3人で行った。

 年上のダウン症の先輩が卒業された園で、ママさんが教えてくれた場所。(10年以上前からダウン症の子の受け入れ実績があるようだ)
 

 電話で3つ断られた後だったので、園長先生のあたたかい反応はまさに希望のひかりだった。
 かなり遠くまで自転車をこいで、家族3人で門をくぐった。

 どの先生もあたたかく挨拶してくれて驚きながら奥の部屋のソファへ通される。

 園長先生は見るからに包容力があるベテランの雰囲気で、Eテレの『すくすく子育て』によく出演される大日向雅美先生に似ていた。

 これまでの療育状況などこちらの話を丁寧に聞いてくれた後、先生の配置から年少入園は難しいこと、年中入園できる場合があるけれど、先に入った年少の子の中にグレーゾーンな子がいて、年中で加配の先生が必要になった場合、在園児が優先のため新たなしょうがいのある子を受け入れられない。断る時は本当にこちら側も辛いです、と言ってくれた。

 私自身の子育ての悩みまで聞いてもらい、苦手な部分を見抜かれたようで泣いてしまった。
 夫の膝に座っていた息子が立ち上がり私の背中からぎゅっとしてくれた。

 カウンセリングをしてもらったような1時間半で、本当に見学へ行ってよかった。
 こんなに丁寧に対応してくれる園があるんだ、やっと人として対応してもらった心地がした。

 夫も一緒だったことで、一部始終を後ほど説明する仕事からも開放された。

 かなり遠方なので、実際通うのは難しいこともわかったけれど、A園の先生と会えて本当によかった。
 

            (つづく)

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