伊豆の旅6(とらじのひとこと日記)
とらじくん、
いよいよ
待ちに待った
ハロウィンパーティーに参加するよ~。
みんないいかな?
うさこ
みえないよ~。
これ、いや。
じゃ、これは?
うさこ、
渋い顔
モンキー
ねぇちゃん、
いいじゃん、それで、
早く行こうよ~。
とらじくん
よし~!!
いくよ
LET’S GO!
かぼちゃおばけさん
じゃ、私が道案内しよう。
・・・・・・・・・
黄泉の国についたよ~。
わ~、
すごい人。
庭で踊っているよ。
舞踊会だって。
骸骨さんにとらじくん
「一緒に踊りませんか?」
とスカウト。
とらじくん
「いってくるよ~」
骸骨さん
「君はどこからきたんだね?」
とらじくん
「どこって?」
骸骨さん
「わたしはね、1756年にバイエルンからきたんだ」
とらじくん
「17・・・?」
骸骨さん
「若いかね・・・。君はどこからだい?」
とらじくん
「え・・・と・・・?」
骸骨さん
「きみはすこしかわってるね」
とらじくん
「どこが?」
骸骨さん
「人間の匂いがまだするよ」
とらじくん
どきどきしながら
「まだ、亡くなったばかりだからかな・・・」
骸骨さん
「そうかい。じゃ、踊ろう」
とらじくん
骸骨さんとダンスをはじめる
骸骨さん
「君から、いい匂いがするよ」
とらじくん
「どんな?」
骸骨さん
「うさぎの匂いだよ」
とらじくん
「うさぎ?」
骸骨さん
「うさぎを食べてたことがあってね・・・」
とらじくん
「うさぎ、好きなんですか?」
骸骨さん
「大好物だよ」
とらじくん
どきどき。
うさこは遠くから青い汗をかいている。
ぶるぶる
骸骨さん
「たべたいな・・・」
とらじくん
「・・・」
うさこに目線で隠れろと合図をする
骸骨さん
「君は生きているんだろ?」
とらじくんは
黙って、言葉をまつ。
骸骨さん
「これ以上先は危険だ。これからどんどん集まって来る。
そのまえに、かえりなさい」
とらじくん
しずかにうなづく。
骸骨さん
「君は美しい。一緒に踊れて楽しかったよ。
僕の初恋の人に似てるんだ」
とらじくん
「ありがとう」
うさこ、モンキーにかけよる
「かえろう」
かぼちゃさんは黄泉の国からいきよに案内する
かぼちゃん、ありがとう。
みんな、無事に帰ってきたよ~。
うさこ
涙目・・・。
恐かったよ~。
食べられるところだったよ~。
モンキー
ねぇちゃん、泣くな
とらじくん
うさこ、よくついてきた
すごいぞ、うさこ
うさこ
おにいちゃんとモンキーのばかばか
わたしのきもちなんて・・・
うさこは大泣き
モンキー
ねぇちゃん、食べたいほどかわいかったんだよ
うさこは泣き止み
モンキーをにらむ
とらじくん
うさこ、生きててよかったよ
うさこ
生きて帰れてよかった。
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