あいみょんと息子と愛おしい日々

最近はあいみょんの歌ばかり聴いている。

彼女の飾り気のないまっすぐな歌い方と、正直な歌詞が好きだ。

そして、もれなく息子もあいみょんが好きになった。

あいみょんの歌は恋の歌も多い。

一緒に聴いていた息子が、

「もぉ〜また恋ぃぃぃ。あいみょんすぐ恋恋いっちゃってさぁぁぁ」

と、容赦なくあいみょんにツッコミを入れる。

ラブレター、という歌詞が出てきた。

「ラブレターって何？」と聞くので、

「大好きな人に大好きって伝える手紙のことだよ。YくんとSくんも、お母さんにハートマークいっぱいのラブレターよくくれるでしょ。アレだよ」と、言うと

「ふーん」と、返事が返ってきた。
あんまり、ピンときてないようだ。

そんな彼を見ながら、思う。

息子も、いつか恋をするんだろうか。
どんな人を好きになるんだろう。

「Yくんも、いつか恋したら、お母さんに教えてね。お母さん応援するから」

というと、

意味わかんない、といった顔を見せ、流れてくるあいみょんの歌にいちいちツッコミを入れていた。

「お母さんのことが大好き。骨まで大好き」

と、４歳の息子に言われたことがある。

私の人生で、私の骨まで好きだと言われたのは初めてだった。
嬉しくてすぐにメモった。

息子は現在７歳。
まだ、「お母さん大好き」と言ってくれる。
なんなら、「愛してる」って言ってくれる。

まだ、膝の上に乗ってくるし、
おんぶも抱っこも言ってくる。

まだ、私に抱きついて寝るし、私の手を握ってくる。

いつか、あなたにも好きな人ができるんだろうなぁ。

今、全力で私を必要としているけど、

あなたにも、全力で守りたいっていう人が現れるのかなぁ。

いつか、私から離れてく。
こんなに毎日寄り添って付き添っているから、
「お母さん、もういいよ。僕、もう大丈夫だから」って、母の手を離れる時がきたら、

私はどうなるんだろう。

寂しい？
嬉しい？
ショーシャンク？（知る人ぞ知る）

今は、想像ができない。

フリースクールに車で送って行き、自宅に帰ることができた時、あいみょんの歌をかけていつも帰宅する。

息子と家で工作をする時、息子が「あいみょんかけて」と言う。

きっと、何年か経って、あいみょんの歌を聴いたとき、
息子との日々を、愛おしく懐かしく振り返る時がくるのかな。


息子と離れられて、泣きながら運転したこと
息子と毎日工作をしたこと
息子に「ラブレターってなに？」って聞かれたこと
息子に「恋をしたら教えてね」って言ったこと

いつかあなたが恋をしたら、
「恋恋いっちゃってぇぇ」と、あいみょんにツッコミを入れていた、７歳の小さなあなたを思い出すのかな。

母のことを「骨まで大好き」だと言ってくれたあなたを思い出すかな。

お気に入りの「ねむい」を聴いて、一緒に「うまっ」って歌って笑ったことを思い出すかな。

今は涙が多くても、きっと、いつか全てが愛おしい日々に変わってる。

私はあいみょんの歌を聴きながら、きっとそう思う気がする。