見出し画像

【思想】”良い演奏”をするための準備

こんちは。
演奏家は皆思います。
「良い演奏をしたい」と。
これには自身では気づかない色んな準備がいるんだなぁと最近発見があったので、
自戒の念を込めて。

まずソロ活動の話ではないです。
大人数が集まる”吹奏楽”や”オケ”のお話。

長々とした文章になると思うので、
先に、なんだかんだの答えは、

①個人個人の承認欲求を満たす。
②仕切りたい人にはとりあえず何か仕切らせる。
③失敗しても咎めない。むしろ褒める。
④ちゃんと他人が責任をとってあげる。
⑤正論や常識はご法度。

これを少しだけ紐解いていきます。感想は置いといて。

まず、リーダーがいます。
それらの指示を聞いて人が動きます。
これは社会一般では普通の流れだと思います。

”グループワーク”って少しのボヤきや愚痴は発生すると思います。
それは人間関係上仕方ないことなので…と言いたいところ。
少し前まで、人間関係に亀裂が入るキッカケは大体
”ボヤき、愚痴”から発生すると思っていました。

その”ボヤき”がなぜ起こってしまうのか。
その”ボヤき”は稀に人と共感することで”グループ力”が上がります。
世の中のいじめなんかも大体これから。
「わざわざよく分からん人のボヤきに共感してまで仲良くせないかんのかね。」
私はずーーーっとそう思っていました。
”良い演奏”というものに間接的ではあっても
直接的な影響は全て楽器の腕前であって、
その人のセンスにかかっていると。
その人は自身が奏者としてバンドに参加している以上、
その人もプライドを持って黙々と練習するもんだと。

とあるバンド、といっても過去の経験も含めると複数ですが、
似たようなトラブルが多く、
「なぜそうなるの??」と思っていました。

リーダーにわざわざ歯向かう方。
嫌いな人の意見をとにかく否定する方。
自分の意見が通らないことに不満を抱く方。
人にそれを共感させ、ボヤき仲間を増やそうとする方。

どーれも演奏には関係ないじゃん!!
そんなんどうでも良いから練習して、
良い演奏会にしたらええがな!!!!
と、思っていました。
(書いてて思ったけどこういった方々と関わると、自分もそうなってたりします。反省。)

そして!!なんとなく一つの答えが見つかりました。
”居場所”というやつです。

”良い演奏”をするためには、
奏者の”居場所”が必要、らしい。

まず彼らにとって”良い演奏”をするためには、
周りに自身の”居場所”を確保して欲しい、みたい。
諸々の”居場所”を確保できたと理解できたのちに、
やっと”良い演奏”に向かって協力してくれる、みたい。

その”居場所”の確保の方法は人それぞれ。
私の意見が通らない、と不満を持つ方には、意見が通るように。
リーダーに不満を持つ方には別の役割でリーダーを。
自分はみんなより良い考えを持っている、と主張する方には、お伺いを。
「みんなが言ってるから!」と、誰かを守っているような方には、褒め言葉を。

これらを全て叶えてから、ついに
”良い演奏”に向けて足を揃えようと協力してくれる。

私はクラリネットという楽器が好きで、
良い演奏、悪い演奏、とかとにかく自分を褒めたり殴ったりしています。
人に褒められて嬉しい、とかそれはそうですが、
そんなことより自身が納得できるかどうか、に重きを置いています。
楽器を始めてからずーーーーっと、
敵がいるとしたら自分自身でした。
練習しなきゃダメなのにしない。いざ練習したらとんでもなく下手で、
もう辞めたろうかなと思ったり。
でも、たまーに調子良くて、元気モリモリになって、
ほえーやっぱたまんねぇなクラリネットは!と思ったり。

他人の”ボヤき”が発生した時に私は毎回その”ボヤき”に対して、
「そう思うなら自分で動いたらええがな」と思っていました。
ただ、彼らは”居場所”が欲しいだけで、
それができるならそもそも”ボヤき”も発生しないわけで…
「やろうとすればできる」って保険をかけておけば、
それが”居場所”なのかなぁと。

これは演奏だけではなく日頃の仕事でも似たようなことがあって、
「私の”居場所”を確保してくれないなら仕事しません。」
「私の”居場所”を確保してくれないなら言うこと聞きません。」
って。本当に多いのなんの。

”良い演奏”をするため、
音色を合わせたり、ピッチを揃えたり、
リズムを揃えたり、様式感を共有したりして、
皆が充実した心で”美しい演奏”を奏でるためには、

①個人個人の承認欲求を満たす。
②仕切りたい人にはとりあえず何か仕切らせる。
③失敗しても咎めない。むしろ褒める。
④ちゃんと他人が責任をとってあげる。
⑤正論や常識はご法度。

まぁ、子供じゃないんだし、とかこんなんじゃ組織壊れるやんとか、
まともな人が消えていってしまうやん、とか
ご法度!!!!
”居場所”を作ってあげるだけで大人しく向き合ってくれるなら、
もうそれは仕方ないんじゃないかと。
ただ、本当に、このタイプの方々、
めちゃくちゃ多い!!!!!!
ほんで100%責任取りません!!謝りません!
自分が認められれば、他人を評価して、
自分が認められなければ、他人も認めません!
なのでそんな人が近くにいて機嫌悪そうにしていたら、
褒めて認めて励まして。
それが出来ないならすこーしトイレに行くなり、
距離を取りましょう。

もしかしたら、私もそういう時あったかもな…と、
かなり不安になったのでツラツラ書きました。
”居場所”ってあまり気にしてなかったから、
それはそれで大事な何かを生むのかな。

それではまた👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?