見出し画像

オンライン演劇を作ろうとしている流れと方法と、Zoomとカンパのこと

※4/14追記 zoomウェビナーを使用せず、zoomの有料会員のみでも、youtubeやfacebookの配信が可能のようです。申し訳ありません。


未開の議場オンライン版プロデューサーの大石です。主に劇団主宰をしています。プロデューサー、なんて名乗るとちょっと仰々しいですし先達がたくさんいらっしゃいますので、自分の中ではざっくり「やると決めて、やる人」としています。このオンライン演劇の実務や運営をしています。

未開の議場オンライン版についてはこちら

やり方やら、悩んだことやらを全部書いていきます。もともと終わった後にナレッジをシェアします、ということでプレスリリースの北川コメントなどには書いているのですが、終わる前から全然これはシェアしていいな、したいな、と思ったので書いていきます。人と台本があれば誰でもできそうです。なんとなくいまは、「一人勝ち」みたいな感じになることを極端に嫌がっています。全然例えが違うかもしれませんが、得てしてそういうことに気づかせないようにーー今回みたいな「いいこと」に属するだろうことをやる人はなりがちだし、そういうひとは目を凝らしたら結構見えるような気がしています。今回は全部開きます。

そして、がさがさといきおい調べたものですので、今違っていることを言っていたらぜひご連絡をばいただければと思います。

前提

・キャスティングに関して

出演される人はみな、このツイートに反応した方で、わたしはキャスティングには関わっておりません。また、脚本を書く者ですが本当に、誰かに読ませるための物語以外の文章が苦手なので、読みづらいところもあるかもしれません。先にすみません。

始まり方や、現在までの流れ

3月29日
北川から着電、ツイートとともにプロデューサーをやってほしい旨を伝えられる。
そのまま稽古予定・本番日などを相談し、企画書にまとめて送り直す。
(北川より、Twitterに反応した俳優のみなさんに企画書を送ってもらう。
その際に宣材写真と名前の表記を返してもらうようにしておく)
↓
・メールアドレスの取得
・Twitterの取得
・ホームページの作成をはじめる
・カンパシステム・配信方法の検討をつける
・ライングループをつくる
↓
・スケジュールが確定した方から順番にキャスト発表画像の作成をする
・メインビジュアルをつくる
・Q&Aをつくる
・デザイナーに連絡をする
↓
・(4/1)第一弾情報公開をする
・カンパのサイトを登録し始める
↓
・(4/2)第二弾情報公開をする
(第一弾情報公開の際に、キャスト全発表の際に配信方法も発表、と伝えるも、
第二弾が翌日になってしまったためカンパシステム・配信方法の発表を10日に設定する
↓
(いま)プレスリリース関係の連絡や、カンパシステム・配信方法を決定→
デザイナーと10日に合わせて改めてビジュアルを作成中
YouTubeアカウントの作成

状況もあるでしょうが、俳優さんのレスの速さが尋常じゃなかったです。5分後に戻りがあった方もいました。

演劇業界以外の方も観てるかもなのでこれも一応、演劇界では(でも)今、かなりの仕事が消えています。「本番」だけではなく「稽古」もありませんし、その前段階で「企画」も飛んでます。私も舞台監督としても、演出家としても現場飛んでまして、恐らく殆どの方がそうなんだと思います。逆に言うとみなさんのスケジュールをほぼすり合わせなくても良い、という状態だったからこそのスピード感だなと思いました。

ここまでにつくったもの

4/2までにつくった画像たちはこんなかんじ

画像3

画像5

画像4

画像6

お恥ずかしいですがまあ全部公開します。ちなみにメインとQ&Aはイラレですが、キャスト紹介はパワーポイントで作りました。その時持っていたPCにイラレが入ってなかったからです。

あと、この辺かなり簡易ですがつくってグループラインに投げたものです(ちょっとどこまで必要なのかわかんないなと思いましたが、一応。必要な人がもしもいたら勝手に使ってくださって構いません!あと今、android用がないことに気づきました)

画像7

画像8

配信方法について(4/6時点)

結論から言うと、

Zoomウェビナーを使用してYouTubeLiveで配信予定です。

有料版Zoomの『Zoomプロ(日本円で1ヶ月2,000円)』にアップグレードし、更に『Zoomウェビナー〈日本円で1ヶ月5,400円)』を購入しています。(1年契約にするともう少し割引になりますが、今回は1ヶ月分だけ購入しています)

= = =


Zoom

リアルタイムメッセージングとコンテンツ共有が可能な企業向けビデオ会議。

です。まあZoomは最近流行ってるのでみんなご存知かと思うのですが一応、ざっくりいうとテレビ電話ができるアプリです。

Zoomには無料版と有料版があり、更に追加機能を有料で購入することができます(月額制です)

無料版と有料版の違いを(ざっくり)簡単に説明しますと、

無料版は「2人だけの通話が無料で時間制限なし、3人以上の会話は40分まで」

有料版は「100人まで通話時間の制限なし」

です。

- - -

この時点で選択肢として

『チケット代を有料にして、Zoomの有料アカウントのみで、86名限定の会議劇にする』

という選択肢がありましたが、こちら

スクリーンショット 2020-04-06 3.33.53

スクリーンショット 2020-04-06 3.36.53

複数人で通話している時、↑の「スピーカービュー」↓の「ギャラリービュー」を選べるんですが、検討してるやり方だと「ギャラリービュー」にしたときにお客さんの画面がみえちゃう という問題がありました。(カメラを切っていても画面は出る)

この段階で有料チケット・限定配信プランの線がかなりうすくなりました。追加機能を調べると、「Zoomウェビナー」には

・参加者を「視聴者(最大100名)」と「パネリスト(最大100名)」に分けられる

・Zoomで行う会議をYouTubeやFacebookで配信できる

↑4/14追記すみません!!!ウェビナーに入らなくても、youtubeやfacebookでの配信が可能のようです!!!!申し訳ありません・・・!

という機能が付くことがわかりました。(機能は他にもたくさんあります/また、ウェビナーは有料アカウントでしか使用できません/ウェビナーの最大人数は課金したらもっと増やせます。今回はコストを落とすためにやりませんでした

これはいけるのでは・・・!?と思いました。

- - -

もともと「ウェビナー」っていうのが

ウェビナー(Webinar)は、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、Webセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれる。 インターネット上で行なわれるセミナーそのもの、もしくはインターネット上でのセミナーを実施するためのツールを指す。ウェビナー - Wikipedia

ということだそうで、要はセミナー向けのシステムなんですね。

- - -

ここでまた選択肢として

・「ウェビナーの視聴者」100名だけ有料チケットにする

という選択肢が出ました。どちらかというと「チケット収入を確定で稼ぎたい」よりは、「会議に参加している感じで観てほしい」という気持ちです。(もちろんチケット収入は作りたいですが)

ちょっと分かりづらくなってきたので、「やってる側」と「観てる側」という2つにざっくり分けますと、「やってる側」は、基本的に「喋っている人がメインの画面になります」が、「誰の画面を見るか、もしくはさっきのギャラリービューにするか」を自分で決められます

絶対これは、絶対これは会議参加してる時に聞いてる人の顔のほう見たいときがある!・・・というか、「演劇」の特性として「観客の視点が自由」であることは、1つとても重要な要素ではないか、と思ったのです。映像は、カメラが観客の目の役割を果たしますが、演劇はメインキャストが悲痛に嘆いていても、その後ろのセットをずっとみていることができますし、複数人のシーンの時、だれを目で追いかけるかは自分で決められますよね。

「オンライン演劇」でも、「喋っている側だけではなく、映像だったら画面に映っていない方の人」を観られる、という状態にしたいと思ったので、ここはかなり探りました。

でこれは結局、このシステムだと「観てる側」は、自分で「スピーカビュー」か「ギャラリービュー」かを選べない、ということがわかり、断念しました。逆に、「やってる側」が「観てる側」のカメラを固定する機能はありました。もともとセミナーで誰かを見せたい、という恣意が有る人が使うシステムなので、考えてみたらそれはそうだよなあ・・・。引き続き、探りたいです。

- - -

もっと調べたら/課金したらもう少しやりようがあるかもしれませんが、このような流れでZoomウェビナーを使用してYouTubeLiveで配信予定です。

なので、作品ではなく「お客さんも参加者も全員の顔が見えていいもの」または「お客さんも参加者であるもの」舞台関係だと例えば歌やダンスのレッスンや、人狼などのゲーム、少人数の読み合わせ会などは、無料でも簡単にできますし、有料会員になるだけでも色々と幅が広がるのではないかと思います。

(※基本的に、人数制限などはお金で解決できます。ぜひプランをご確認下さい)(※ちなみに、有料会員になると配信の録画がZoomだけで簡単にできます。クラウド上に保存できるので、とても便利です)

注意事項としては、「YouTubeで限定公開の動画(生放送)を販売する」と、YouTubeの規約

D.お客様は、本サービスを、YouTubeの事前の書面による承諾なく、以下に記載する商業目的に利用しないことに合意します。

の禁止事項にひっかかってしまいます。ですので、例えば事前にチケットフォームでチケットを販売し、その人にURLを送る、という形はとれません。ページに動画を貼り付けたページを送る、ということでも、だめみたいです。今回無料カンパ制にした理由のひとつです。

- - -

そんなこんなで

未開の議場オンライン版のYouTubeアカウントはこちらです

本番が近づいたら、こちらに番組が出ます。毎本番30分前にウェブ開場の予定です。

-=-=-

カンパ方法について(4/6時点)

今回は、「できるだけ早く配分できる」「カンパしたいと思った方ができるだけカンパできる(多く、ではなく)」「できるだけ不公平なく分配できる」「少額でも気にせずカンパしていただくために、できるだけ手数料を下げる」という点を重視しています。

色々考えた結果「とにかくたくさんの種類を用意する」ことにしました。最終的な金額を、それぞれの参加者に合わせたシステムで配分したり、銀行にまとめたり、ということができる限り、できるだけ広く間口をとろう。という感じです。

途中で色々ハテナが出たことに関して、お伝えできればと思います。

今回使う予定のサービスをまずはざっくり説明します

・銀行振込(ゆうちょ銀行) 

PayPay  悩みました。ちょっと調べるとわかるんですが「PayPayマネーライト」と「PayPayマネー」を送金可能なのに「PayPayマネー」だけ、銀行引き落としできる。という事が書かれていて、その場合キャストさんに配分する時に一体どうなるのか!?ある人には現金化できるPayPayマネーを遅れて、ある人には出来ないものが送られる可能性はどの程度あるんだ・・・?シェアは広いだろうから、できるだけ使いたいけどその点どうなんだ・・・?ということで二、三日うろうろしました。(ちなみに、PayPayボーナスとPayPayボーナスライトっていうのもあって、それは送金できません。要はポイントは送れないよってことですね)

結局、「PayPayマネーライト」は「本人確認が終わっていない段階でチャージした金額」ということがわかり、あまり出回っていない(ようだ)ということがわかったので、使用することにしました。

pring 取引手数料が無料です。口座登録などの必要があります。個人的にとてもよいサービスだと思っています。(他にも「チーム」というクリエイターサポートの機能がありますが、ここでは割愛します)

Ofuse 「ありがとう」の気持ちを1文字2円で送れるファンレターサービスです。とのことです。送金と同時に、その金額ぶんのお手紙を送ることが出来ます。

note これを書かせてもらっているサイトです。投げ銭専用ではないので、ある程度の手数料や振込までの時間ががかかりますが、クレカ決済・キャリア決済ができます。また、noteへの登録無しでクレカの登録のみで購入できます。

paypal.me paypalのアカウントを持っていたら、手数料5%程度でかなり簡単にお金を送ることが出来ます。(4/17手数料について追記)

STORES(物販) 台本などのダウンロード販売用に作成しました。手数料5%以内。

ちなみにYouTubeの投げ銭、Superchat(通称スパチャ)は、「1000名以上のチャンネル登録」と「◯◯時間先月に視聴されている(4000時間だっけな・・・)」がないと登録できませんので、今回は使用できません。ちなみに手数料もそれなりに高いですが、もしも今回で視聴者が増え、もしも今後この形の演劇を同じチャンネルで継続したら使用できるようになる可能性もあります。ウェビナーが、ツイキャスとかポコチャとか、既にアイテムでの課金システムが決まっていて換金率がいい動画サービスと連携できたら最高なのでは・・・?と思っています。いまは思っているだけですが・・・。

今後生まれそうな問題について

・入り、ハケのタイミング

→ハケ、は、カメラを切ったり、音声をミュートにしたらできそうなのですが、入りのタイミングをどうとるか、が問題です。恐らく現状では私がQ出し(合図)をすることになるか、キャストは待合室で待っていてもらう設定にしておいて、ホスト(部屋の主)が許可したら入る設定にしておいて、そのタイミングで入れるか、のどちらかになると思います。

・音声の遅延/映像のラグ

今テストをしていますが、接続状況によって音声が遅延したり、同時に複数人が喋って音声が聞こえなくなったりするパターンがあります。その際、本当に実際の会議のように聞き返したり、時には話を進めたり、という判断が本番中に求められるだろう、と考えています。

・キャストのネット環境

先述のラグや、スマホしか持っていない人、PCが有る人、PCの画面が大きい、小さいーなど。またそれぞれのネット環境によって、台本をどこに置くか、めくるか・・・?みたいな問題が発生しそうな気がしています。都度対処する予定です。また今回は設定上、会議の部屋を用意する人がいるため、13人の会議に、14画面めがあってそこの人がずっと席を外していても大丈夫なのですが、それが難しい時、スタッフの待機場所は一体どこにしたらいいのだ・・・?と思っています。

・呼び方

オンライン演劇なのか、インターネット演劇なのか、ウェブ会議劇なのか、ビデオ通話なのか、テレビ通話なのか、インターネット通話なのか、などの名称を各項目や媒体で統一し忘れました。今書いていて気づいたので、これから検討しなければいけないし色々を見直さないといけないのでは・・・?どうなんだ・・・?と思っています。


---

ここまでが、4月6日までの出来事と思考です。

---

4月7日追記

メインの配信者が「ビデオ参加じゃない人を映さない」設定にしたら、ビデオを表示していない人はギャラリービューにしてもYouTube上に出ない ということがわかりました。現状では同じ場所にはいるとチャットなども自由に書けちゃうので、やっぱり無しの方向にしています。

ここから先は

0字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?