私は懲りずに3回目の前世療法を受けた。

 2015年10月、前回前世療法を受けてから約1年半が経過していた。どうも1年半というのが、私がセッションを受けるタイミングみたいだ。

 セラピストであるアコさんの誘導で催眠に入る。3回目ともなるとスムーズだ。

 私は列車(汽車?)に乗っていた。板張りのボックス席で、座面にあずき色のビロードが張ってある。進行方向に背を向けて座っていた。窓の外は林?…崖?山の中を走っているようだ。片側が山、片側は崖…そんな感じのところを、列車は煙を吐きながら、ぐんぐんと進んでいく。

 とある駅舎で降りた。ひとり、ひげを生やした青い制服を着ている男性がいるが、改札には出てこない。ものすごく田舎の小さな駅。ここは初めてきた駅だと感じる。

 私は茶色の大きなカバンを一つ持っている。さらに自分をみると、厚めの生地でできた茶色の無地スカートをはいている。そして足元は黒い編み上げのブーツ。

 小さな女の子と一緒だ。4、5歳ぐらいだろうか。白人で金髪、ピンクと白の洋服を着ていて、髪がくるくるとカールしている。目もパッチリしていて、お人形さんのようにかわいらしい。女の子に不安な様子はなく、にこにことしてご機嫌だ。

 ところが私は途方に暮れている。改札から出ようとしないのだ。どうもメガネの男性を待っているらしい。その男性はだれなのか?父親のようにも思うが…まだはっきりとはわからない。

 駅は森の中の少しだけ開けた場所にあった。列車の進行方向にはトンネルが、線路の周りにはコスモスが咲き乱れている。コスモスはやさしく揺れていた。

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