焼き杉のつくりかた
作業に人数は3名以上いないと難しい。
【材料】 杉板(大きさは好みで)
麻ひも、じょうろに入った水、ガスバーナーがあると尚いい、板を乗せる足場、革手袋、かまど:ペール缶などで、平らな面を作り、穴から火が出るようなものが好ましい、薪、焚き付け用の新聞紙、端材など
【服装】 火の粉が舞って落ちる可能性もあるので、
綿100%の、汚れても穴が開いてもいい服と帽子を着用。
1、長さを合わせた3枚の板を組み合わせる。
・長さは応じてのこぎりや丸ノコなどで切る。
・乾き具合も同じものがいい(木は乾いている方がいい、乾いていないとムラになったり、焼けなかったりする)
・木には表と裏があります。表と呼ばれるのは木の外側、年が若い方。裏と呼ばれるのは年を取っている方。外側が表、内側が裏になります。
表の方が樹齢が若く、水分を多く吸っているいるのでそりやすくなります。
反っている面を焼くとさらに反ってしまうので、木裏を焼くことにしました。
http://yoshidasyouten.sakura.ne.jp/nougaki/kiomote.html
・焼く面裏を内側にして3枚三角に組み、両端(端から30~50cmくらい)を麻ひもで片蝶結びにします。木片を挟み込んでさらに固定。
・板が長い場合(今回は4mなので)は、真ん中にももう一カ所固定します。
・この行程で、いかにしっかりと固定するか、三枚の隙間がないようにするかが、行程の中で一番大切なところです。
2、三角の筒状になっている板を火にのせて焼きます。
・革手袋をして、火が筒の中に入るように乗せて焼きます。
火が煙突状になった筒の上まで誘引されます。
煙がもくもくと出て、黒い煙も出てきます。火が出てくることもあります。
持つ手に感じる温度、振動、煙の音で具合を探ります。
上下を入れ替えて、再度まんべんなく焼けることを願います。
・この時、火の番をしている人がいるといいです。
3、地面に横に倒して、紐を解きます。
・横に倒して(火が出ている場合もあります)素早く紐を解きます。(火が消えます)
(そのために片蝶結びで解きやすいことも大切です)
・ムラになっていたり、焼けていないところはバーナーで焼き色を修正します。
・さね(板を重ねて壁に打ち付けるときの重なる部分)は焼けていません。
・水をかけて消化。立てかけて干す。
できあがり。
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