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ゴッホの素描の前で、大きく呼吸をする。

ちょいと上野あたりに行く用事があって、今何かやってるかな~と見てみたら、ゴッホ展やってた!
日時指定チケット取れたので、ふらっと見に行きました。

「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」

世界最大のゴッホの個人収集家、ヘレーネ・クレラー=ミュラー。
彼女が初代館長を務めたクレラー=ミュラー美術館のコレクションを軸とした、初期から晩年までのゴッホの画業を辿る展示でした。

ゴッホ展って日本で定期的にやってるんですかね?
わたしは初めてだったのですが、時系列で辿れる展示になっていたので、とてもおもしろかったです。

最初に展示室にはヘレーネがいつ、どの作品を、どれだけの額で買ったか、の展示がありまして……額が見慣れない桁なもので、いちじゅうひゃくせん、、と数えまくっては、oh......となっていました(笑)

あと、ゴッホだけかと思ったら、コレクションの中にはルノワールやスーラもありまして、得した気分。

公式ツイッターに絵があがってるので貼っていこう。
これ会期終わってもアカウント残ってるんだろうか。


さてゴッホですが。はじめは聖職者を目指していたそうなのですが、挫折。弟テオにすすめられて、画業を始めたようです。

最初の数年間は、デッサン(素描)を主にしていたそうです。真面目か。

この「素描」がわたしはとても好きでした。もともと色数が多いものは個人的にあんまり好きではないのですね。
モノクロ、濃淡、画材やタッチの違いで描き出されるシンプルで奥の深い世界。好き。

タッチがわかるくらい近くで見ると、画家の息吹を感じる気がする。
目に見えない感性を取込みたくて、お気に入りの作品の前では、つい息をたくさん吸い込んでしまう。(あやしい)(マスクしてるからたぶん大丈夫)

ほかに興味深かったのはこちら。

点描を試したこともあったんですね。
スーラたちと違うのは、すべてを点描で描いてはいないことと、中間色も使った点描にしていること。スーラの絵とは明度が違いますよね。

あとは有名なのも貼っておこう。

売店に、「黄色い家」のぬいぐるみが売ってました(笑)

個人的には素描ゾーンがテンションのピークだったのですが、油彩画で好きだったのはこれ。

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昔から、海の絵が好き。青が好きなのかな。
全体の色数も少なめですしね。
とはいえ、海の色を表現するのには、いろんな色が使われています。

ところで上の画像は何かというと、立体複製画「アルゴグラフ」というものです。売店で売ってた。

リコーが開発した技術で、3D技術で絵を読み取り、絵の具の盛り上がりを再現した複製画。
本物の絵と違って、触ってもいいし、耐久性も高い。管理が楽~。

売店には、海の絵のミニフレームとかもあって、あらこれ買おうかしら~なんて思ってたんですが、これが最後のゾーンにおいてあり、飾るならこっちでしょ……ってなった。見やすいし。

小さいサイズならお手頃価格。サンタさんに買ってもらいたい。
ただし海の絵はゴッホ展の会期期間中しか売ってない!サンタさん急いで!!!

それにしても、ゴッホを思うたび、このように死んでから本人の与り知らぬところで莫大なお金が行き来するなんてなぁ……と複雑な心持ちになる。


ところでまったくの余談なのですが、わたしがスーラという画家のことを知ったのは、三谷幸喜さんの『コンフィダント・絆』という舞台です。(テレビで見た)

めちゃくちゃおもしろかった。

スーラ:中井貴一
ゴーギャン:寺脇康文
シュフネッケル:相島一之
ルイーズ:堀内敬子
ゴッホ:生瀬勝久

↑こんなん絶対おもしろいやつでしょ。

ルイーズが歌ってた「ゴーギャン ゴッホ スーラ par シュフネッケル」っていう歌が印象的だったんですが(par=フランス語でby)うっすらとしか思い出せない。
たしか「ごぉぎゃん♪ ごっほすーらぱー、しゅふねっける♪」って感じだった。(伝わらない)


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