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つい口に出そうになるわたしの偏見

自分のなかに眠っている偏見に無自覚なまま子育てをしていると、それをそっくりそのまま我が子にインストールしてしまう。なので、せめて「自覚」したいと思っているのだけれど、なんせ無意識レベルでインストールされているものなので、ひょんなことがきっかけでハッと気づく。そしてその度に冷や汗をかいている。

◇◇◇

2歳の我が子はどうやら集団のなかではしっかりもののタイプのようで、保育園の先生に「『こうするんだよ』ってお友だちに踊りを教えてあげていました」とか「今日もみんなに『おトイレいくよ!』って言ってました」とか言われることが多い。最初は単にほほえましく感じていたのだが、連絡帳にも書かれるし口頭でも言われるしで、ある日、ついこんなことを思ったのだった。

「これはお友だちに嫌がられるパターンかも」。

そして、わたしとの会話を終えた先生に向かって元気にさようならを言おうとしていた我が子に「あんまりお友だちにそういうことすると嫌がられるよ〜」と言いそうになって慌てて飲み込んだのだった。

−ちょ、わたしいま何でそんなこと言おうと思った?

電動自転車を漕ぎながらの帰り道、つらつらと考えて出た答えは、第一にかつてわたし自身もそういう子どもだったから。そしてそれは単にわたしが元々持っていた性質からくるもので(つまり子どもながらに上に立ちたいとか、リーダーになりたいとかそういう動機があったわけではなく)自然にしていただけなのだが、あるとき友だちに嫌がられて傷ついたことがあるからだ。

そして第二に、これはたぶん、なのだが、我が子が「女の子」だから。仮にこの子が男の子だったら、「まぁ、リーダーシップとれる子なのね」で終わった気がする。ひー。

前回のこの記事↓でも書いたように、この子がいつかこの性質で傷つく日がくるかもしれない。わたしのように。親としては自分の経験も開示しつつ、こうしたほうがいいよ、と言ってあげたい気もするけれど、まだそれには早すぎる気もするし、そもそも子どもが傷つくことを親が勝手に回避させようとするのも違う気がするし、うーん、どうしようかなと思っている。

#エッセイ #子育て #育児  


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