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子どもの有給(給料出ないけど)

4月に第2子が生まれ、心配していた上の子(3歳)の赤ちゃん返りもさほどではなく、ひと息ついたのが6月初めだっただろうか。「何かとママと一緒にやりたがる」「おねしょやおもらしが増える」、などは継続していたけれど、まぁ、想定の範囲内だったし、いまだけのことと、わたしも腹を決めて、都度、つきあっていた。

◇◇◇

ただ1つ困ったのは、しばしば登園拒否を起こすこと。もともと保育園大好きっ子だった娘だが、家に親がいて妹がいて、となると、自分も家にいたい気持ちが湧いてくるらしい。朝起きて、元気で遊んでいるうちにグズグズが始まり、「今日、保育園行きたくなくなっちゃった」とメソメソし出し、そうこうするうちにギャン泣きになり...の日が続いた。

もともと、「子どもは自分の都合で休めないし、大変だよなぁ。本人が行きたくないといえば、できる範囲で対応してあげよう」スタンスの我が家だったので、毎回なんとしても登園させる、わけではなく、時に休ませ、時に早めにお迎えをし、夫婦でなんとかやり過ごしてきた。

がしかし、これをずっと続けるのも正直、しんどい。キリがない。緊急夫婦会議で話し合った夫とわたしは、「おやすみしますカード」の導入を決めた。

・1ヶ月に4枚の「おやすみします」カードをあげるね。
(実際にカードをつくった)

・朝、保育園お休みしたいなと思ったときは、これを出してね。

いわば、子どもの有給だ(給料出ないけど)。

保育園に行く、という行動自体は子ども本人のことなのに自己決定権がないこと、

「休みたい」と言っても、親がいいよ/ダメだよ、と決める「(子どもにとっての)コントロール感のなさ」も気になっていたので、「自分が持っているこのカードを出せば休める」と、子どもが思えるシステムにしたかった。

「このカードを使うときは、どうしてお休みしたいのかパパとママに教えてね」と娘に言う夫。いや、それはいらないよ、と即座に否定するわたし。

「だって、有給を何に使うかって、聞いちゃダメでしょ」

「そっか」

もらったカードをまとめて自分の棚に置いた娘は、確かに少し嬉しそうに見えた。

そして、いまのところ、カードを使ったのは1度きり。今月もあと数日で終わる。彼女がカードをきってくる日は、あるのだろうか。

#育児 #子育て






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