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ばあちゃんとアオスジアゲハ【小3で経験した不思議な体験】

私の母方のばあちゃんは、
61歳の若さで亡くなった。
脳梗塞だった。

当時、私は小2の最終盤だった。
死と言うものに初めて向き合わなければ
ならなかった。
だけど、やっぱりよく理解はできてなかった。

当時の通夜、葬儀は
葬儀社ではなく、
近くの集会所のようなところで
行われた。(田舎だったから?)

そして、その会場への道中、
母が好きだったテレサテンを
ずっと聞かされていたから
テレサテンの曲を聴くと
ばあちゃんの葬儀のこと、
父方の祖母のショックな表情を思い出す。

大人になってテレサテンを
聞いて、やっとばあちゃんが
亡くなった当時を思い出して泣いた。

それと同時に、
たぶん私も短く濃い人生になるんじゃないかと
思うようになった。

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それから4ヶ月が過ぎ、
初盆が来た。

2週間ほど、祖母宅で叔父家族と
過ごした。
ぼくの夏休みのような、
田舎の夏休みを過ごした。

私は小3に進級し、
弟は小1になった。

そんな滞在中、
夕立がきて家の前に水溜りができた日があった。

その水溜りに、
大量のアオスジアゲハが集まっていた。
水を飲んでいたのかな?

母が水をかけても逃げない。
ただひたすらその水溜りに集まっていた。

それから毎年、
夏になるたびアオスジアゲハに
出会うようになった。

必ず私の前に現れる。
だから、私の前に現れるアオスジアゲハは
ばあちゃんと思うようなっていた。

今年も、もうすぐお盆が来る。
私にとっては試練の年になってるから、
久々にお墓参りに行くことにした。

初めて、ばあちゃんのひ孫を連れて…

私も母になり、
中年と呼ばれる年齢になった事。
ばあちゃんはびっくりするだろうな。

これからも、
みんなを守ってくれるよう、
感謝を伝えに行こう。

じいちゃんと仲良く過ごしてるかなー。

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