未来の働き方を想像してみる
妻「未来はベーシックインカムが普及して働かなくても良い時代になるんでしょ?人間がやってきた仕事をAIがやるようになって、我々人間は働かなくてもよくなる」
夫「これは予測だから分からないんだけど、今の仕事の49%がAIに変わると、個人の仕事じゃなくて職業単位で仕事がなくなる。例えば自動運転が普及すればタクシー運転手やバス運転手という職業がなくなる。で、ベーシックインカムが普及するかもしれない。そうすれば仕事をしなくても生きていける。で、暇が増えるというような時代が来るかもしれないと言われている」
妻「そうだね。仕事をしなくてもいいんでしょ。そうなると何して過ごすの? 」
夫「それが社会問題になる。今は多くの人が人生の大半を仕事に費やしているけど、それがなくなる。何して毎日過ごしたらいいのか分からないという状況になるらしい」
妻「働かなくていいんだったら、やった〜!ってずっと遊んで暮らす人もいるよね」
夫「そういう人はそれで良いし、でも国からもらうベーシックインカムの数十万じゃ足りない人は新事業を自分で作る事になるよね」
妻「働きたい人は働けばいいし、働きたくない人は1日中家でゲームやっていればいいしどちらでもOK。幸せを自分で選べる時代になるんだね」
夫「未来でそれが当たり前になったら、過去である今の時代を振り返ったときに『好きで働くのはわかるけど、わざわざ嫌な事やって時間を費やして最終的に過労とかストレスで自殺しちゃうとかどういう事?』って未来の人からしたら理解できないと思うよ。仕事って好きでやるんじゃないんですか?って」
妻「今でこそ少しずつそういう時代が到来しつつあるのは分かる。でも、昭和の人からすると価値観が全く違うから理解できないだろうね。戦後は貧しくて衣食住に困らない生活をする事が目的でそのために働いていた時代だったから。今は物が豊かになりすぎた極みから、お金を稼ぐ行為自体に意味がなくなりつつあるんだよね」
夫「今の若い人は物欲が無いよね」
妻「今の時代、働く事で自己実現しようと言うでしょう。自分が労働する事で社会に価値を提供する。それが喜びだったりする。それが働かなくていいとなったら人は生きていく上で何に価値を置くんだろう?」
夫「楽しみとか趣味だと思うよ」
妻「仕事が全てでは無いけれど、私は楽しみに生きがいを置くって難しいと感じてしまう。私はあまり趣味が充実してないから仕事以外に生きがいを置く事が想像できないんだよね。男性でもそういう人多いと思う」
夫「仕事が生きがいの人は仕事をすれば良い。でも、1日中ゴルフやったり1日中ロールプレイングゲームやりたいって人、いくらでもいるんじゃない?」
妻「でもそれって人としてダメになるんじゃない?ロールプレイングゲームから何を学ぶの?」
夫「いや、その考え方がもう古いんだよ。今までの常識に縛られちゃってる。ゲームを1日中して何がダメなの?でも今の価値観だと 1日中将棋をしてるのはOKなんでしょ。一緒じゃん」
妻「確かにね」
夫「漫画はダメで小説やビジネス書ならOKっていうのもおかしいよね。それは親から植え付けられた何の根拠もない偏見だよ。小説と漫画って何が違うの?漫画だって感動して泣くじゃん。小説読んで想像するのと、漫画の一コマの表情から感情読み解くのも同じ事だよ」
妻「そうだねー。子供が1日中ゲームをしていた場合、親はなんでゲームばっかりしてるの!って言っちゃいけない。集中しててすごいね!と言うべきなのかもね」
夫「そうだね。そうやって好きな事をひたすらやり続ける事が、自分に付加価値をつける事に繋がる」
妻「じゃ、明日は自分が生み出せる価値について話そうか」