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ミー子のお尻から、、


 とにかく突然すぎて、ヤギについて何も知りません。獣医師は離島にいません。何とか病気を避けたいと思えば思うほど、ヤギの病気にアンテナがたちます。
 
 情報源は基本的にはインターネット。ベースの知識が無いので病名を見て頭がパンクする感じです。そしてただ怖くなるばかり。何が原因で何を気をつければよいのかは読んでも最初から頭にあまり入ってきません。馴染みのない言葉がたくさんです。
 ヤギは牛に近い生き物らしいです。牛は狂牛病など殺処分対象の病気がありますが、ヤギにも殺処分対象の病気がある事が分かりました。
 殺処分対象にはならなくても死に至りうる病気もある事が分かりました。その一つが腰麻痺という病気です。蚊が媒体となる病気でヤギが立っていられなくなるという症状が見られ、死に至るケースもあるとか。私の住む離島は一年中蚊がいます。もちろん冬こそ減りますが。そこで、蚊が嫌う匂いをもつハーブを庭に植えてみたり、蚊取り線香つけてみたりはやってみるものの気休め、、?蚊の生態も気になり出したり。この島の人、蚊の防除に関心が無いといいますか、お片付けが苦手といいますか、、水が溜まって藻がはっているような容器をほったらかしておいたり、畑に古びた浴槽を置いて水を溜めて水やりするのは良いけど、蓋をしないから蚊の量産器になってると思います。水がたまる場所にたまごを産みつけられても、幼虫のボウフラが羽をもつ成虫になって飛び立つ生涯初フライトの時、飛翔に失敗したら死んでしまうそうです。どうか蓋をしてほしい〰️でも、台風で吹っ飛んでいくからしないんだろうなぁ。あちこちの耕作放棄地は背丈程の草が茂っていて蚊の団地のようなものです。などなど蚊の防除!って躍起になる気持ちが萎えてしまう。

 そんなヤキモキしている私にとどめを刺す出来事が。ミー子と散歩に出ていた時に、ミー子のお尻から白いおりものが出てきました。このようなモノを見るのは初めて。そしてミー子のうんちがここ数日ポロポロが固まって出てきたりしているのが気にはなっていました。おずおず近づいておりものを観察すると、、ショック!線虫発見!

『何か様子がおかしければ早めに言ってね、みんな手遅れの段階で言ってくるのに。』

頭をよぎりました。困った時の我那覇さん(仮名)!我那覇さんは何年も現役でヤギの飼育・繁殖・出荷もされてる頼れる方。ミー子も我那覇さんのところからやって来ました。早速我那覇さんに電話。
状況を説明したら、線虫を殺す薬を持ってるから明日ミー子に塗りに来てくださる事になりました。ありがたいです(泣)。

 翌日、サラダ油に薬剤を規定量溶かし込んだ液剤をミー子の背骨に沿って塗ってくださいました。皮膚を経由して体内に入っていく薬だそうです。結構ベタベタに塗ってくださいました。

 ミー子は時折地面に寝っ転がって背中やわき腹をこする事をします。今のところ理由は分かりませんが。この島は砂地なので、コレをするとベタベタに油がついた背中は黒くなります。真っ白だったのに、、

 その姿を遠目で見ると黒く焦げたみたいに見えたのでしょうか。ある島の先輩に
「餌ちゃんとやってるか?」
と尋ねられました。生きてるのだからあげてるに決まってるじゃないと思ったのですが、恐らくミー子が虐待されていないか心配してくださったのかもしれません。

 ともあれ、ミー子が無事でいてくれればそれだけで良いのです。私は。

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