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子離れならず、ヤギ離れ?①

 私の住んでる離島、船を車のような感覚で皆さん所有されます。
 
 ふるさと愛知にいる頃は、船を持っているなんて、ステータスじゃーん、まして2、3隻持ってるなんてお金持ちじゃーんって思ってました。船に関して私が無知すぎるのでしょうね。 
 私の住む離島の船2、3隻は、そのうちのどれかが船出できる、その他はメンテナンスが必要、とか、港に捨てられてるとか、、そもそも全国の港はおそらく船を係留するのに費用が発生すると思うのですが、なんとこの島はただ!港の使用料みたいのも無いみたい。だから2割くらい放置されて船があります。船というモノが多い。ホント緩い島です。
 ただし、乗れようが乗れまいが船というモノがある限り、台風前はのんびりした離島が大忙し。台風以前に熱帯低気圧の段階でザワザワしだします。台風発生‼️ではなく熱低発生‼️といった感じ。この熱低が台風に化けるか温暖低気圧に変わるかにアンテナを立てて、台風の判定が下ると船の陸揚げで港はごった返し。乗れない船は既に陸揚げされているけれど、港は暴風の勢いが半端ないから、そのまま放置しておいたら船体やパーツがぶっ飛んで周囲の船を傷つけかねません。だから最低でも縛る作業は必要です。
 船以外にも庭に散らかっているモノを自宅に突っ込んだり、突っ込めないものは重しをのせたり、縛って塊にしたり、などなど。仕事柄、資材やら廃材やらがとっ散らかってるお庭を何とか周りに迷惑かけないように、台風仕様にしなきゃなんですね。 そしてヤギの餌の確保、3日分くらいかな。
 そんな状況の時に棟梁は急用で離島から本島へ出てしまうし!!しかもご自分の船を、島の友人と船の事さっぱり分からない私で縛り付けておいてと言い放ち。船とヤギを突然放り出して棟梁は行ってしまわれた〰️恨む〰️、心底恨む〰️台風の時に船と向き合わない方は船を持つべからず!
 なので、いざ台風が来たら無気力。台風が来るまでというタイムリミットの中、訳もわからず船を縛り上げ、庭の資材、廃材を対策し、ヤギの餌3日分の草刈り。コレを半日くらいでやり上げました。もう少し早くから準備したいのですが、できる限り仕事を詰められるし、台風前日にプレハブを縛って飛ばないようにしてほしいとかの要望に対応してたら自分達の事は後回しになってしまいました。
 普段の私はのんびりモードだから馬力かけるのに物凄くパワーがいります。そして普段やり慣れない馬力の出し方するから反動の疲れもドーンと来ます。いーや、どうせ台風なんて寝てれば過ぎていきます。私のいる離島はおおかた観光収入で成り立ってます。宿を経営されてたりマリンスポーツ関連の方は、台風が来て本島と離島を結ぶ船が欠航して客足が途絶えるとお休み。定休日は無くゴールデンウィークからの3、4ヶ月連続勤務が大体普通なのだそうです。ハイシーズンの終盤体力・気力に限界がくる頃は実は台風を待ち望む声も、、
 そんな事で、数ヶ月連続勤務はしないけれど、台風準備疲れした私もいい休暇期間だなぁ、ゆっくり寝るぞ〜と思ってたら甘かった、、こちらの台風、愛知とは様子が違うのでした、、さらにミー子のおかげで想定外と人生初体験だらけ。この続きは次回の記事で。

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