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どうりで嫌なわけだ

 もともとミー子に作った小屋はヤー子が占拠しています。1日のほとんどをヤー子は小屋で過ごしてます。ひっそり何かから身を守りジッと様子を伺っている様子です。
 
 ヤー子に完全に乗っ取られた小屋。ミー子はいっこうに構いません。たまに小屋の辺りに行っても居心地悪いのか直ぐに出てきます。

 ヤー子はこんなにも小屋にいるのに、ミー子にとってはどうして居心地が悪いのでしょう。キチンと向き合ってみよう思いました。

 元豚小屋のコンクリートの壁。何だか湿ってます。ヒルがくっついてたりします。これだけで嫌です。かつて草が生えていた土を掘り起こしてみました。ムカデの小さいの出てきます。そしてゴミがわんさか出てきます。お菓子の袋、コンクリートや瓦の破片、珊瑚の死骸(バラス)、サビきった乾電池、極め付けはアルミの窓サッシ、しかも木の根が絡まっててガラスが割れるてる、その他の諸々が出てきました。まさしく不浄。
 
 私の住む離島の男性の大先輩方を見ていると、ゴミをおもむろに捨てます。個包装のお菓子の袋、タバコの吸い殻などは無自覚に近いです。さらにひどいのは捨て方が面倒くさいもの、面倒くさいとは、指定ゴミ袋に入らない、仕分けがよく分からない、手続きがいる、みたいなモノはそこら辺にいつまで置いておくか、山に捨てるか、持ち主がいない草むらに捨てる、みたいな事します。産業廃棄物はすべて業者が本島に持ち出し行政はいっさい受け付けないルールです。ゴミ詰まり現象が起きてます。

 そんな大先輩方の遺産の1つが、ヤギ小屋の土の下から出てきました。ミー子が嫌がるわけだ〰️
 
 私は、燃えるゴミ、その他のゴミ、コンクリート骸、瓦骸、自然の石やバラスに仕分けながらさらに掘り進めました。こんな面倒くさい事良くやるなと我ながら感心します。けれど不思議と嫌な感じがしません。適材適所に関わることが好きなのかもしれません。それに、お世話になっている土地が浄化されるのも気持ち良いです。
 30センチ程掘り進めると土間に突き当たりました。どうりでヒルがへばりつくほど湿気るわけです。コンクリートで囲まれた土間に土が30センチほど堆積してるので水の抜け道がほぼ無く、土は保水しがちです。土はいつもジメジメしてしまいます。その湿気がコンクリートまで伝わります。

という事は、土を全て元豚小屋の外へ運び出せばヤギ小屋を完全に土間にできます。この土間を活かしたい。

ミー子センサーがここまで導いてくれました。こうして私の頭の中でヤギ小屋大改造計画がムクムクたち上がってきたのです。

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