写真_2019-07-01_12_41_48

死に触れて生を想う

6月28日、池谷集落の方が天国に旅立った。満83歳だった。

集落の皆さんには本当にお世話になっているけれど、特にその方(敬愛を込めてお父さんと呼ぶ)は移住前から本当にお世話になっていて、ご自宅に泊めてもらったりご飯をごちそうになったり、移住した直後は「いつでも風呂入りにこいよ」と言ってもらって何度もお邪魔した。
そうすると、お父さんは大好きなお酒を飲みながら、色んな話をして、私にたくさんのことを教えてくれた。

中でも「結婚相手は7割合えば良くて、後の3割はお互いの努力」とか「20代になると自分ひとりじゃ解決できなことが増えてくるから、結婚して二人で人生の色んなことを乗り越えていくんだ」という話は、私の結婚観に多いに影響したと思う。
その言葉があったから、結婚できたんじゃないかって思えるくらい。

明るくて、誰とでも仲良くなれて、リーダーシップがあって、お母さんとケンカしながらも仲が良くて、集落のムードメーカーだったお父さん。
春先から体調を崩して入院して、入院生活終盤には、お医者さんが珍しがるくらいたくさんの方がお見舞いに来たそうだ。
お通夜には4人のお子さんとその連れ合い、9人のお孫さんを筆頭にたくさんのご家族親類に囲まれ、その人の多さに葬儀会社の人も驚いていた。
そして自宅出棺の際には、本当に本当に大勢の方が見送りに来ていた。

改めて、お父さんがたくさんの方に愛され慕われていたんだなと感じた。
子・孫に囲まれ、大勢の人に見送られる人生って、なんといいものだろうと、お父さんは最後の最後まで私に教えてくれた。
お父さんの死に触れたことで、人生の生き方を教えてもらった。

お父さん、どうもありがとう。
お父さんが愛した集落を、みんなで守っていくからね。

いつまでもいつまでも大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?