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雨の日になぜ花粉症の症状が重くなるの?

ずいぶんと温かく過ごしやすい季節になってきましたが、同時に心配なのが花粉症です。
2023年の花粉飛散量は全国的にも非常に多いと予想されています。

雨の日なら花粉の飛散量も少なく症状がラクなのか、と思えば意外にそうでもないようです。実は、私も以前から雨の日が一番つらいと感じてしまうほど症状が重くなります。

雨の翌日なら天気の回復と同時に風が吹き、花粉の飛散量が増えて症状が重くなる、というなら分かります。しかし、一般的に雨の日は花粉の飛散量が少ないのでは?と不思議に思う人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は雨の日になぜ花粉症の症状が重く現れるのか解説していきます。原因を知って雨の日の症状を軽減させる対策を心掛けてみましょう。

花粉症の症状が雨の日に重い原因とは?

春になれば花粉症で悩む人が多く、今では4人に1人が花粉症だといわれるほどの国民病とされているのです。

特にスギ花粉による花粉症状に悩む人が最も多く、吸い込んだ花粉により鼻や目の炎症の他、肌への影響が現れる場合があります。

なかには、晴れた日よりも雨の日に症状が重くつらいと感じる人が増加しているのです。

空中で飛散する花粉が雨で地上へ

雨の日は花粉の飛散量が少ないものの、花粉が飛んでいないわけではありません。空中で飛散している花粉が雨により一気に地上へ落とされるのです。

その結果、鼻や目に症状が現れやすくなります。また、雨なので花粉の飛散量が少ない!と油断して薬を飲まなければ症状も重く感じるわけです。

気圧の変化によりヒスタミンが増加

通常、ヒスタミンは体を外敵から守るため静かに体内で存在する物質です。しかし、気圧の低下によりヒスタミンは通常よりも多く分泌され過剰反応を起こしてしまいます。

そのため、さまざまな神経が刺激されて重いアレルギー症状が現れやすくなるのです。

つまり、ヒスタミンは体内に侵入してきた花粉を外へ追い出すのが仕事になります。それが気圧の変化により剰分泌を起こすため、くしゃみや鼻水のようなアレルギー症状が重く現れやすいのです。

花粉症は腸内環境と関係がある

花粉症の人すべてが雨の日につらいわけではありません。また、症状にも違いがあります。たとえば、目がかゆいだけの人もいれば、くしゃみが止まらないだけの人もいるように人により症状が異なるのです。

花粉症は免疫力をUPさせることにより症状を軽減できるといわれています。振り返ってみると、症状が重い時は疲れていた、ストレスがたまっていたなど思い当たることはありませんか?

アレルギー症状は免疫力の低下で起こるともいわれています。免疫力の70%は腸が受け持っており、腸は第二の脳とも呼ばれる大切な部分でもあります。アレルギー症状には腸内環境が大きく関係しているのです。

アレルギー症状を軽減させるにはどうすればいいの?

花粉を完全に防御するのは不可能です。しかし、ほんの少しの対策で症状を軽減できるなら試してみたいですよね。

アレルギー症状を軽減させるためには、薬の服用や点眼薬の使用も重要ですが、日頃から免疫力UPを意識しておくのも大切なのです。

入浴は花粉症の症状軽減にも効果的

香りのよい入浴剤を活用し、ぬるめのお湯につかるのがおすすめです。疲れを取るためにもゆっくり湯船につかるのがよいのですが、シャワーですませるなら、同時に足湯を組み合わせるのが効果的です。

入浴時には鼻呼吸で鼻くう内部を湿らせる、温タオルを鼻周りに乗せて鼻くうを温めるなどすれば鼻炎が緩和されます。

私は同時に毎日、鼻うがいをしています。鼻くうが洗い流せるので、鼻づまりもなくスッキリします。容器と液体がセットの市販されている商品もあるのでぜひ試してみて下さい。

規則正しい日常生活が重要

日頃からファストフードやスナック菓子を好んで食べている人は、花粉症の症状だけでなく生活習慣病のリスクが高くなる恐れがあります。花粉症の症状を軽減させるためには腸内環境を整えるのが重要なのです。

特に、腸内細菌のエサとなる食物繊維や善玉菌を増やすといわれる乳酸菌、免疫力をUPするといわれる発酵食品などバランスの取れた食生活を心掛けましょう。

雨の日でも花粉症に負けない体づくりを!

花粉は、湿度が上昇すれば水分を含むため地上へ落とされ飛散しなくなるといいます。しかし、雨だからといって花粉を感じないわけではありません。
花粉症に負けないためには、

  • 入浴剤入りの湯船でゆっくり体を温める

  • 温タオルで鼻周辺を温めて血行をよくさせる

  • バランスの取れた食生活で腸内環境を整える

こちらがポイントです。

春は気候の変化や新しい環境などにより、自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経が乱れると花粉症の症状も現れやすくなるのです。

体内へ花粉を取り込まないためのマスクはもちろんですが、日頃から腸内環境を整えて花粉症に備えましょう。また、花粉症からさまざまな病気を併発する可能性もあります。

もし、いつもとは症状が違う、目や鼻に違和感があるなどのような場合には自分で判断せず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。


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