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子どもの権利のために


小学高学年の頃から自分の家に違和感を感じた。
父親は厳格な人だったので、父親の意見に沿っていなければ暴力を振るわれていた。

母親と祖母も一緒に住んでいて、
2人が守ってくれていたから、なんとか耐えることができていた。
 
友達は家族の楽しい話をしていることが多かったから相談できずにいた。
 
そして、学校でもいじめを受けるようになった。
家でも暴力を受け、学校でもいじめられ、
どんどんネガティブ思考になるようになり
親の顔色を伺い、常に笑顔を貼り付け、良い子を演じるように意識していた。
 
自分の状況を周囲の大人に相談しようとは考えていなかった。

親から「周りには言うな」と言われていたし、たとえ気づいてもらえたとしても親に迷惑をかけたらだめだと思って言えなかった。

また、学校でいじめにあっている時に、助けてくれる教師もおらず、
教師は教師として話をしていて、1人の人間として話してくれているわけじゃなかった。

だからこそ
自然と大人を信用していなかったところもある。
 
 
 そんな私が一番しんどかったのは中学生の頃。
何がしんどいのかって
「生きていくのが」
 
父親に「死ね」とも言われた。
そうして親に対しての感情がなくなっていた。
親の価値観が、自分の価値観に変換され
意見を言っても否定され
言わなくても殴られ

そうなると、もう自分の意見は言いたくなくなる。
 
自分が自分らしく生きていけないこと
自由に生きていけないこと
とにかく「生き辛かった」
 
そんな私を支えてくれていたのは
「音楽と本」だった。
特に、小田和正さんの音楽に救われた。

音楽に触れ
本を読む中で
本当に死んで良いのか?と思うようになった。
そうやって葛藤して過ごしている時、
DVを受けて亡くなった子どものニュースが流れてきた。
1件だけではなく、そのニュースはたくさん流れてくる。

ニュースを見ながら、
「元凶は無くなってないんだ」
「子どもが子どもらしく生きていけるのは、子どもの権利じゃないのか?」と思った。

自分も同じようにDVを受ける経験をしているからこそ
子どもには子どもの権利があるのだと、
伝えていきたいと思うようになった。
 
生き辛さを抱えている子どもたちに何かしたい
自分と同じような思いをしている子どもたちの力になりたい


子どもにも、子どもらしく生きていける権利があるのだ。
それを多くの人に伝えていくための
活動をしていきたいと思います。

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