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「拾われる」のには、理由がある

連日テレビの話になってしまいますが、今、はまっているドラマの一つに『拾われた男』があります。

実はこの作品の題材は、俳優・松尾諭さんの過去。彼がタイトルの通り「他人に“拾われる”こと」で俳優人生を切り開いていく実話を基にしたヒューマンドラマとなっています。

太賀くん演じる松尾さんは、突発的に俳優になろうと上京するのですが、絵に描いたようなちゃらんぽらんです。だけど「そんなことある!?」という強運によって、少しずつ一流の俳優へ近づいていきます。

しかしドラマを見ていると、彼のもとに訪れるチャンスは、彼自身が自ら手繰り寄せているものではないかと思うようになります。というのも、松尾さんは「人脈形成力カンスト人間」だからです。

私の経験上「人脈形成力カンスト人間」は、まず知り合いのいない世界に飛び込むこと、人に話しかけることを恐れません。そしてなにより、他人に心を開かせるのも上手。そうしてどんどん人脈を築いていくのです。

人脈は、人生のチャンスを運んでくるものでもあります。ドラマを観ていると、松尾さんは紛れもなく、その人柄でチャンスや縁を自ら手繰り寄せていたと感じられるのです。

そして、私の身近なところにも「人脈形成力カンスト人間」がいます。それがうちの母です。

その力で俳優人生を切り開く松尾さんに比べると地味な話ですが、誰一人知り合いも、接点のある人もいないマンションで、どんどん知り合いを作っていく母のスキルは、私から見ると十分すごいのです。

昔から住んでいるわけではないし、私は今のご近所さんの顔も名前もあまりわかりません。一方、母はエレベータートークなどをきっかけに、どんどん知り合いを増やしていき、いつの間にかいろんな人と仲良くなるのです。笑

それに、親戚づきあいもうまい。親戚が多い分、関係性も難しかったりするのですが、母は多くの親戚にとって「他で言えない愚痴が話せる唯一の相手」なのです。これ、誰にでもできることじゃないと思います。

一方、私は用がない限り、なかなか見知らぬ人に話しかけられないタイプ。エレベーターでご近所の方となんとなく喋る、なんて選択肢は出てきません。なんかきっかけがあれば別だけど、それを待ってる時点で何かが違うんだろうと思います。

このスキル、遺伝してほしかった……とはいえよく考えると、転勤族で誰一人知り合いのいない地を転々とする中で、母が後天的に身につけた「生きるためのスキル」なのかもしれません。

『拾われた男』を見ていると、ますますそんな人脈形成力を磨きたいなと思わされます。だって松尾さん、間違いなく人脈でチャンス・運・縁を手繰り寄せているから。「拾われる」のにも、ちゃんと理由があるのです。

私も少なからず母の血が流れていると考えると、カンストまではいかなくても「人脈形成力」を意外とどっかで発揮できるのかも。いざというときは勘違いでもいいから、そう思い込んでみようかなと思います。笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。