本と、紙と、ペンと過ごす時間

本を読みながら、新しく学んだことをノートに整理していく。最近は、そんな朝活をするのが日課になっています。

数日前から『東京藝大で教わる西洋美術史の見方』という本の朝活読書を始めました。すごく難しそうなタイトルの本ですが「初学者もOK」と書いてあったので、美術史を学ぶために思いきって手に入れた本です。

私はいつか、美術に関する記事を書く仕事をしたいという目標があります。そのために知識を得たい……と思ってこの本を手にしたので、書いてあることはできるだけ理解し、自分のものにしたいなと思っています。

読んで理解するのみであれば、テンポ良く進んでいくことができます。だけど、今回はもっと自分の中に読んだことを深く浸透させていきたいなという思いがありました。

そこで、ただ読むだけではなく、ノートにその日読んで学んだことを整理する作業を追加することに。自分さえ読めればいい思考メモを、ザーッと書くだけなのですが、この作業に謎の気持ちよさがあるのです。

昔「ノートは思考メモにすべし」的なことを何かで読んでから、どの試験勉強もこれをやって乗りきってきたような気がします。でも、この仕事を始めてからは、しばらくこの感覚を忘れていました。

雑だし地味ではあるものの、書くときには頭の中を整理できるし、後で読むときも自分の考えを辿ることができて、意外とスッと入ってくるのです。カタカナ苦手すぎて、作品名とか芸術家の名前まではスッと覚えられませんが……笑

でも大人になってから、こうして勉強したいと思えるほど興味が持てる趣味に出会えるなんて思っていませんでした。「アートに興味ある」なんて、学生の頃の自分に言っても、信じてもらえなさそうです。

それに、粛々と本を読みながら、新しい知識を自分のものにしていく毎朝の30分間が、いつの間にか癒しのひと時になっていることにも、我ながら驚いています。

本と紙とペン。光る画面に映った文字ばかり追いかけている今の自分は、知らず知らずのうちに、そんな原始的なものと向き合う時間を求めていたのかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。