国立新美術館、根津美術館に行きました
「東京美術館巡り」レポートの続きです。上野の国立西洋美術館に行った後、移動して国立新美術館、根津美術館に行ってきました。
国立西洋美術館で長居してしまい、かなり予定が後ろ倒しになっていたので早足で移動。乃木坂駅に降り立つと「国立新美術館」の案内が早くも登場しました。駅直結だったとは!
エスカレーターで地上に上がっていると、壁や天井にかわいいピンクのねずみが!現在、パブリックスペースを使った『NACT View 02 築地のはら ねずみっけ』が展示されており、いたる所でねずみが手を振ったり泳いだりしています。かわいすぎてニヤニヤです。
国立新美術館に行きたかった理由は、ガラスカーテンウォールの建築を生で観てみたかったからです。いいお天気だったこともあり、光と影が神秘的な空間をつくりだしていました。
美術館に着いてほっとしたのか、ここで急激にお腹が空いてきました。あ、そういえばお昼食べてなかった……時間はすでに15時すぎ。すると美術館2階に「サロン・ド・テ・ロンド」というカフェを発見しました。
円形で、空間を見下ろしながら過ごせる素敵な構造、おいしそうなケーキたち……我慢して少しでも展示を観ようかとも思いましたが、迷った末に今回は建築を間近で堪能しながら、カフェに入ることを選びました。
国立新美術館は、国内最大級の広大な展示スペースがあるとのこと。いずれまた、時間をたっぷりとって展示も見学したいと思います。醍醐味である展示が紹介できず申し訳ありません。
2階から見えるのは、本を読んだり、談笑したりと、思い思いに過ごされている人々の姿。近所にこんな空間があったら通いたい……そう思いながら食べたモンブランの味は忘れません。
そんな国立新美術館を後にし、南青山の街並みを眺めながら歩くこと15分ほど。竹林に囲まれ、一際目立つ建物が目に入りました。見つけたぞ、根津美術館。
東京に来たらぜひと紹介していただく機会が何度かあり、最後の楽しみにとっておきました。噂どおり、入口から激渋……
西洋絵画や現代美術を扱う美術館とは異なる雰囲気の根津美術館。「日本・東洋の古美術品コレクション」を扱っているため、荘厳な美術品を展示するにふさわしい、和と現代的な雰囲気が融合したような空間が特徴的です。
ロビーから大小さまざまな仏像が並んでおり、神聖な雰囲気に包まれます。仏像の視線を感じるからか、なんだか自然と背筋が伸びたのは私だけだろうか。
このとき行われていた企画展は『遊びの美』。江戸時代までを生きた人々にとって「遊び」とはどんなものだったのかを、屏風や絵巻、道具などの展示を通じて知ることができます。「もしこの時代を生きていたら」と、想像がふくらみました。私ができそうのは「貝合わせ」くらいかも。笑
すべての展示室をまわり、最後は庭園へ。NEZU CAFEが気になっていたけれど、残念ながらラストオーダーの時間を過ぎていたので、庭園内を一周してからベンチで一休みしました。
休憩しながら、3つの美術館の余韻に浸りつつ、いろいろなことを考えていました。その中で湧いてきたのは、私は「美術館」という空間自体が好きなんだな、という実感です。
美術館はそれぞれ、将来へ文化・芸術を伝承し、その魅力を伝えていく使命を持っています。そのために、空間づくり、展示の企画、作品の研究・保全まで、多くの人の力が合わさって成立している場所です。
そんな美術館に対し、専門的な知識に乏しい私の感想で魅力を十分に伝えられているのだろうか……と思う部分も正直ありますが、そんな私でも楽しめるのが美術館の魅力の一つでもあります。
とはいえ手探りに感想を書くだけではなく、ライターである自分が今後どう携わっていけるかしっかり模索してみたい。加えて、必要なことはちゃんと学んでいかなくてはいけないなと、少し目標が具体的になった気がします。
こうして歩きすぎて足がパンパンになりつつ「東京美術館巡り」は無事に幕を下ろしました。今年も未だ見ぬ美術館めがけ、全国各地を積極的に巡れたらいいな!
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。