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映画 テスラ 

Amazon プライム・ビデオに知らないうちに、ニコラ・テスラの伝記映画「テスラ エジソンが恐れた天才」が入っていたので早速観てみました。

そんなに長くなく2時間もない長さなので、あっさりまとめられていたなあという印象。

彼は、エジソンと同時代に生き交流電流を使うシステムを構築してきた大変偉大な天才。彼がいなければ現代の発展はないであろう素晴らしい人物です。

何時間かけても、描き切る事が出来ないほど色んなエピソードがある人です。

その割にエジソンほど知られていない事が私はすごく前々から不思議に思っていました。それにマッド・サイエンティストという呼ばれ方も…。

真面目に真剣に未来や社会を見て科学で貢献しようと考えていたすごい人なのに人の評価ってなんなんでしょうか??

最近、ニコラ・テスラが少しずつ認知されてきた事が嬉しくも感じます。同時にもっといろんな映画が出来たら面白いなあとも。

私は、実際にあった事や人物に関しての映画は好きなので前に「エジソンズ・ゲーム」も見たことがあります。これはわりかしエジソン寄りの作品になっていた記憶。エジソンの直流派とテスラの交流派との争いを焦点にしていました。

今回の「テスラ エジソンが恐れた天才」は、主観ですが脚本家のニコラ・テスラに対する愛が投影されている映画と感じました。それ故に、当時孤独で彼の望んでいた形では理解はされていなかったであろうテスラという人物を出来る限り理解させたいという配慮が感じられた。

その結果が所々にポップさや“もしも”ストーリーに現れているのが伝わり私はすごく微笑ましくも感じ良いなあと思えました。

ここら辺の描写をどう捉えるかでこの作品の評価も変わるのでしょうか。私はああこんな表現方法するんだな。テスラの事好きなんだな。時代を超えて尊敬されていて良かったなって思え好きでした。

新しい物、特に技術的なものを開発するには、資金を動かす必要がある。後は簡単に言えば政治的なことも…当時、既にそこにあった直流の観念を裏返すものが現れれば脅威となる。

何が良いものかと考える以前に、自己の利益や地位の維持を考える人も多い。それに、大体の人は今ある価値観や目先の事ばかりに目が行きがち。

テスラは常に未来や全体を見て物事を捉える天才です。その思考についていき、真に理解出来る人はそんなに多くない。それ故に、常に孤独感と共にいた人であったのでしょう。

私はエジソンの必死で潰そうとする立ち回り方やスパッと方向転換をした姿勢を見て、ひょっとしたら彼こそがテスラを真に天才と理解していた人物でないのかなとちょっと思ってしまいました。

皮肉な事にアメリカの投資家でさえ、事実として目先の結果を求めます。スタートアップ界隈では割と知られている話なんです。結果が出そうと直ぐ判断できる材料を出さなければ案外冷たい側面もあるんです。

ニコラ・テスラは、現代の交流電流を当たり前に使用するシステムを作り上げた人物であるにも関わらずそんなに富を築けていない。

もし彼の近くに直感から可能性に賭ける、ある意味“非常識人”がいれば、、後はひょっとしたら、出来た“ペテン師”がいてもかなりマシだったかも。。そうすればどれだけ違ったかとも考えます。これはこの映画の制作者も同じでしょうね。

綺麗事だけではそうそう上手くいかない。大変な事でしょう…

今見えないものを捉え信じ切る自信を持てる人がどれだけいるんだろうか?と問いかけてみる事は大事ではないかと思います。

それに今ある事は未来では常識でないかもしれないということも。

テスラが残した言葉で印象深いものがあります

“Most persons are so absorded in the comtemplation of the outside world that they are wholly obvious to what is passing on within themselves.”

大多数の人が外側の期待に浸り、自分の中で起こっている事を完全に忘れてしまっている。

他にも映画レビューありますよー

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